# フョードル・ドストエフスキー
最後の1ページを読み終えた感動と満足感がスゴい…文庫全2000ページ「カラマーゾフの兄弟」を3分解説
3人兄弟と父親をめぐる愛憎劇は、人間と神の問題にまで発展する■人間とはたとえ悪党でもナイーブで純真なもの 世界的文豪フョードル・ドストエフスキーの集大成であり最高傑作とされる最後の作品である。 物語の舞台は、1861年のアレクサンドル2世による農奴解放
宗教は、悲しみの涙をぬぐうことで終わってはならない
浄土真宗の僧侶にして宗教学者の釈徹宗氏。批評家・随筆家にしてキリスト者の若松英輔氏。「信仰」に造詣の深い当代きっての論客二人が、「宗教の本質」について書簡を交わす本連載。釈氏の「宗教と笑い」をテーマにした前回の書簡(第一〇信・A)に対する、若松氏の返信を公開する。(本記事は、「群像」2024年
長澤まさみ、野田秀樹舞台は「みんなでその場で作り上げていく感覚が面白いです」
ダジャレ交じりのスピード感のあるセリフ。単なる言葉遊びかと思いきや、いつしか言葉が、物語が、二重にも三重にも意味を持ち始め、観客の想像力を掻き立て、深い思考に誘い込む。今なお日本の演劇界の先頭を走り続ける野田秀樹さんの新作舞台『正三角関係』は、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を入り口に
人生の究極の目的とは、人の心に耳を傾け、世界の鼓動やため息や夢を聞き出すこと
----------浄土真宗の僧侶にして宗教学者の釈徹宗氏。批評家・随筆家にしてキリスト者の若松英輔氏。「信仰」に造詣の深い当代きっての論客二人が、「宗教の本質」について書簡を交わす本連載。釈氏の「境界と聖性」をテーマにした前回の書簡(第九信・A)に対する、若松氏の返信を公開する
なぜ戦争に訴える?ロシアの根源感情を読み解く ロシア独特の「陰鬱」や「憂鬱」の背景
ロシアの文明を特徴づける精神性があるとしたら、それはドストエフスキーが描いたような「地下生活者」が、陰鬱さからの解放を求める狂気かもしれません。文明論者の佐伯啓思氏がロシアの根源感情を読み解きます。※本稿は、佐伯啓思氏著『神なき時代の「終末論」』から一部を抜粋・編集したものです。
年金生活者たちの「実は優雅な暮らし」の実態、「家計調査」から見えてくる意外な懐事情
年金生活者の年金平均月額は約20万円だ。この他に配偶者の収入などがあり、世帯としての収入は、月25.5万円程度となる。他方、支出月額は、食費7.6万円など約28.6万円と、経済的に優雅な生活を営んでいるように見える。昨今の経済現象を鮮やかに斬り、矛盾を指摘し、人々が信じて疑わない「通説」を粉砕