# バイオテクノロジー

海洋性の非硫黄紅色光合成細菌を窒素肥料に 理研など
2024.07.05

海洋性の非硫黄紅色光合成細菌を窒素肥料に 理研など

 海洋性の非硫黄紅色光合成細菌を破砕・乾燥処理しバイオマスにしたものを窒素肥料として利用できることを、理化学研究所(理研)などのグループが明らかにした。コマツナを室内栽培して実証した。市販の有機肥料と比較して窒素分が豊富な肥料になる。無機肥料の代替品として京都大学発ベンチャー企業が同様の細菌を

じつは「臓器の移植」に大問題が隠れている…批判殺到だった「キメラマウス」に共通する「生命原則からの踏み外し」が、意外なほど話題にならない謎
2024.07.05

じつは「臓器の移植」に大問題が隠れている…批判殺到だった「キメラマウス」に共通する「生命原則からの踏み外し」が、意外なほど話題にならない謎

生きものについて知ることは、自分自身を知ることであり、私たちを取り巻く生きものや環境の成り立ちやかかわりあいを知ることといえます。ところが、世の中では「生物学は面白くない」と思っている人が、意外に多いようです。身近なテーマなのに、難しい専門用語が散りばめられた解説は、生物学という世界を疎遠にし

【速報】傷を治す『人工タンパク質』の販売目指す 京大などが開発 薬事承認されれば日本初の『遺伝子組み換え技術』を使った医療機器に
2024.07.01

【速報】傷を治す『人工タンパク質』の販売目指す 京大などが開発 薬事承認されれば日本初の『遺伝子組み換え技術』を使った医療機器に

京都大学などは糖尿病などが原因で治りにくい傷の治療に効果がある人工タンパク質のスポンジについて来年度中の販売を目指すと発表しました。薬事承認されれば、日本で初めての『遺伝子組み換え技術』を使った医療機器となります。京大医学部附属病院と三洋化成工業が共同開発し、治りに

ヒトデの毒がヒントに?最強のカラス避け「SARABAカラスくん」誕生秘話 2024.06.16
2024.06.29

ヒトデの毒がヒントに?最強のカラス避け「SARABAカラスくん」誕生秘話 2024.06.16

ヒトデから抽出した成分を活用し、テープ・ステッカー・シート・塗料タイプのカラス避け商品を販売する、株式会社 北海道環境バイオセクター。同社が開発した『SARABAカラスくん』は、札幌市の時計台をはじめ、さまざまな場所で使用されており、カラスによる被害を防いでいる。今

ソフトバンクG、医療+AIのテンパスと合弁 孫会長「AIは悲しみを減らす」
2024.06.27

ソフトバンクG、医療+AIのテンパスと合弁 孫会長「AIは悲しみを減らす」

ソフトバンクグループ(SBG)は、AIと精密医療の米Tempus AIとの合弁契約を締結し、ジョイントベンチャー「SB TEMPUS(エスビーテンパス)株式会社」を設立する。SBGとTempusは、それぞれ150億円を出資し、Tempusが米国で蓄積した知見や技術を応用し、個別化医療を支援する

SBG、医療情報をAIで解析 孫氏、がん治療改善に意欲
2024.06.27

SBG、医療情報をAIで解析 孫氏、がん治療改善に意欲

 ソフトバンクグループ(SBG)は27日、人工知能(AI)を使って個人の遺伝子情報や医療データを解析するサービスを始めると発表した。米企業と合弁会社を設立し、AIが遺伝子情報に基づいて適切な治療法の選択肢を提示する事業の展開を目指す。東京都内で記者会見した孫正義会長兼社長は「がんによる悲しみを

武田薬社長、中国のバイオテック企業との協業にはオープンな姿勢
2024.06.26

武田薬社長、中国のバイオテック企業との協業にはオープンな姿勢

(ブルームバーグ): 武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長は、米国が経済安全保障の観点から中国企業への規制を強める中でも、同国のバイオテクノロジー企業からの医薬品のライセンス取得に引き続き取り組む姿勢を示した。ウェバー氏は24日のインタビューで、地政学リスクに注意を払いつつも、

車椅子をもっと便利に!空気で膨らむ乗り物で多くの人のため社会に貢献!【アスヨク!】
2024.06.25

車椅子をもっと便利に!空気で膨らむ乗り物で多くの人のため社会に貢献!【アスヨク!】

宮城大学構内をさっそうと走るこちらの乗り物。  その最大の特徴は風船のように、空気で膨らませられることだ。  「poimo(ポイモ)」と名付けられたこの“次世代の乗り物”  。最高時速は15km/h。操作はリモコンで行う。  開発した研究メンバーの1人

臓器のための簡単な接着材開発 外科手術短縮へ 岡山大など
2024.06.21

臓器のための簡単な接着材開発 外科手術短縮へ 岡山大など

 外科手術時に臓器同士を簡単に接合したり外したりできる接着材を、岡山大学などの研究グループが開発した。これまで臓器を「貼り合わせる」際は主に縫う方法を採っていたが、高度な技術がなくても迅速に接着できて、大量の水を注げば、組織を傷つけることなくはがすことが可能だ。実用化すれば、手術時間の短縮につ

米MIT発のベンチャーキャピタル、The Engine Venturesが描く未来
2024.06.20

米MIT発のベンチャーキャピタル、The Engine Venturesが描く未来

米国の各地を強烈な熱波が襲い、記録的な豪雨や洪水に悩まされる地域も増加し、気候変動の脅威が深刻化している。そんな中、マサチューセッツ工科大学(MIT)発のベンチャーキャピタル(VC)のThe Engine Ventures(ジ・エンジン・ベンチャーズ)の創業者兼CEOのケイティ・レイは、「新た

JPモルガン、減量ブームに賭ける-5億ドル調達、「肥満」がテーマ
2024.06.14

JPモルガン、減量ブームに賭ける-5億ドル調達、「肥満」がテーマ

(ブルームバーグ): JPモルガン・チェースの資産運用部門が、ヘルスケア業界で話題の一角である肥満治療薬に賭けるバイオテクノロジーベンチャーキャピタル(VC)ファンドに5億ドル(約790億円)余りを調達した。今月募集を締め切った同ファンドの「トップ3のテーマは肥満、肥満、肥満だ」

薬の開発期間を半分に、「ハイブリッド薬」で躍進するRemepy
2024.06.14

薬の開発期間を半分に、「ハイブリッド薬」で躍進するRemepy

イスラエルのバイオテクノロジー分野のスタートアップ、Remepy(レメピー)は、ソフトウェアと医療を組み合わせて「ハイブリッド薬」という新たな市場を開拓することを目指している。多くの場合、病気の治療は薬と非薬理学的介入を組み合わせることでより高い効果が期待できる。レメピーは、「デジタル分子」を

京田辺発スタートアップ<アクチュアライズ>…ドナー不足・角膜の病気に新しい治療を
2024.06.12

京田辺発スタートアップ<アクチュアライズ>…ドナー不足・角膜の病気に新しい治療を

 移植手術しか治療法がない角膜内皮の病気に対し、点眼薬の開発や再生医療による新しい治療を目指している。国内では年間2000~3000件の角膜移植が行われる一方、ドナー不足で待機患者は数万人に上る。世界では移植を必要とする患者の70人に1人しか、移植を受けられていないのが現状だ。革新的な医療技術

健康な人の腸内細菌を保管・治療に活用 「バンク」の運用始まる
2024.06.11

健康な人の腸内細菌を保管・治療に活用 「バンク」の運用始まる

 難病の潰瘍性大腸炎の治療に取り組む順天堂大の医師らが設立したバイオベンチャー企業が今年4月、「腸内細菌バンク」の運用を始めた。患者の治療法の開発に役立てるため、健康な人から腸内細菌の提供を受けて保管する、国内では初の取り組みだという。 人の腸には約1000種類、40兆個もの細菌

国際経済フォーラムにプーチン大統領長女マリヤ氏登壇 FNNの取材に「ロシアにいらっしゃいませ」と日本語で挨拶
2024.06.08

国際経済フォーラムにプーチン大統領長女マリヤ氏登壇 FNNの取材に「ロシアにいらっしゃいませ」と日本語で挨拶

ロシア・サンクトペテルブルクで開かれた国際会議で、プーチン大統領の長女がFNNの取材に応じ、「必要なことは協力し続けられる」と述べました。プーチン大統領の長女で小児内分泌学者のマリヤ氏は6月8日、国際経済フォーラムでバイオエコノミーをテーマにしたセッションに登壇しました。

iPSから免疫抑える「Tレグ」に近い細胞…京大チーム成功、関節リウマチなど治療期待
2024.06.07

iPSから免疫抑える「Tレグ」に近い細胞…京大チーム成功、関節リウマチなど治療期待

 人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、免疫反応を抑える「制御性T細胞(Tレグ)」に近い細胞を作り出すことに世界で初めて成功したと、京都大などの研究チームが発表した。自己免疫疾患などの治療に生かせる可能性があり、論文が7日、科学誌「セル・ステムセル」に掲載される。 ウイルスや細

日韓のヘルスケア技術を世界へ 神奈川・湘南アイパークで両国の企業が連携
2024.06.06

日韓のヘルスケア技術を世界へ 神奈川・湘南アイパークで両国の企業が連携

医療の新たな技術革新を目指して平成30年に神奈川県藤沢市に開設された湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)で、日本と韓国の企業による新たな取り組みが始まった。バイオ技術分野で製品化の実績がある日本と、新規事業を興すベンチャーが育つ韓国が互いの「強み」を生かし、連携を図る。今後、湘南ア

韓国研究チーム、細胞膜相互作用を初めて解明…「高感度バイオセンサーの開発」に道開く
2024.06.06

韓国研究チーム、細胞膜相互作用を初めて解明…「高感度バイオセンサーの開発」に道開く

【06月06日 KOREA WAVE】韓国の研究チームがナノ単位の細胞膜間相互作用を初めて解明した。これを利用すると高感度バイオセンサーの開発が可能になる。韓国科学技術院(KAIST)は5日、バイオ及び脳工学科のチェ・ミョンチョル教授のチームが、KAIST傘下機関である高等科学院

中国バイオ企業が退出危機…世界最大の米国市場で韓日戦
2024.06.05

中国バイオ企業が退出危機…世界最大の米国市場で韓日戦

2024バイオインターナショナルコンベンション(バイオUSA)が開催中の米サンディエゴコンベンションセンター。開幕初日の3日(現地時間)に最も目についたのは、例年と違って中国の企業展示館と訪問客が明確に減った点だ。パンデミック直前だった2019年、展示場の中心部に大型国家館(中国館)を設置して

韓国政府の「バイオビッグデータ構築事業」の分析機器受注戦に米規制リスト入り中国MGIが参入
2024.06.03

韓国政府の「バイオビッグデータ構築事業」の分析機器受注戦に米規制リスト入り中国MGIが参入

 「バイオセキュリティー」は米国だけの問題ではない。韓国政府も大規模な生体情報構築事業を現在進めているためだ。 韓国政府が今年4月に事業チームを発足させ、本格的に開始した「国家統合バイオビッグデータ構築事業」とは100万人の韓国人から血液、尿、組織などの検体を採取し、臨床情報や診