ゴルフ全米女子オープン、優勝候補のネリー・コルダが10打をたたく大波乱…観客静まり返る

AI要約

女子ゴルフの全米女子オープン選手権で笹生優花が首位発進し、世界ランキング1位のネリー・コルダが大波乱を起こす。

コルダは10オーバーで初日を終え、予選落ちのピンチに。一方、笹生は好調なパットで首位に立つ。

競技場での出来事から、コルダは悪い日だと振り返り、笹生は運も味方していたとコメント。

 【ランカスター(米ペンシルベニア州)=帯津智昭】女子ゴルフの今季メジャー第2戦、全米女子オープン選手権は30日、米ペンシルベニア州ランカスターのランカスターCC(パー70)で開幕し、2021年大会覇者の笹生優花が5バーディー、3ボギーの2アンダーで首位発進した。一方、今季6勝を挙げ、優勝候補だった世界ランキング1位のネリー・コルダ(米)が、12番パー3で10打をたたく大波乱が起きた。

 高台から打ち下ろす12番はグリーンにきつい傾斜がついており、乗せる位置によってはボールが手前にあるクリーク(小川)に転がり落ちてしまう難コース。コルダは3度も落としてしまい、ショックからか、しゃがみ込んだ。その光景を見守った観客も静まり返った。

 「本当に厳しい1日だった。私も人間。悪い日はある。ここまでは本当に良いゴルフをしてきた。今日はただ、悪い日だった。それだけだ」とコルダ。10オーバーの137位で初日を終え、予選落ちのピンチとなった。

 この12番で、笹生は第1打をグリーン左のバンカーに入れながらも、第2打でクリークに落とすことなくグリーンに乗せ、約5メートルのパーパットを沈めた。他のホールでもパットが好調だった笹生は、「しっかりラインは読んでいるけど、半分以上、運だと思っている。その運が、たまたま今日はついていた」と振り返った。