【U23日本代表】C大阪DF西尾隆矢が米国遠征メンバー入り 五輪代表への可能性残す

AI要約

U-23日本代表の西尾隆矢が6月の米国遠征メンバーに選出され、オリンピック本戦出場に向けて頑張る意気込みを語った。

西尾はU-23アジア杯での不運な出場停止や苦しい時期を乗り越え、再びチャンスをつかむ決意を示している。

セレッソ大阪のDFとして復活の兆しを見せる西尾は、今季8試合で1得点を挙げるなど、逆境に立ち向かっている。

 U-23日本代表が行う6月の米国遠征メンバーに選ばれたセレッソ大阪DF西尾隆矢(23)は30日、クラブを通じて「前回の(U-23)アジア杯では非常に悔しい思いをしたので、また、一からしっかりと取り組み、オリンピック(五輪)本戦に選んでいただけるように、頑張りたいと思います」とコメントした。

 7月開幕のパリ五輪に出場できるメンバー18人入りへ、事実上最後のアピールの場を得たことになる。

 パリ五輪最終予選を兼ねて4~5月にカタールで開催されたU-23アジア杯に、西尾は日本代表で出場。中国との1次リーグ初戦に先発したものの、前半途中に肘打ちで一発退場処分を食らった。

 その後は3試合の出場停止処分となり、出番は準決勝イラク戦の後半終了間際の数分間だけ。センターバックの序列でそれまで上位だったが、DF高井幸大(19=川崎F)らの台頭もあり、一転して厳しい立場に追い込まれた。

 26日サンフレッチェ広島戦でJ1では2年半ぶりのゴールを決めた試合後、西尾は「本当に人生でも一番苦しい、悔しい1カ月を過ごした」と振り返りつつも「それでへこたれているようでは、プロ選手としてはやっていけない。悔しさをばねにした」などと、自らを奮起させた。

 29日の練習後には、改めて取材に応じて「C大阪で継続していることを、代表でもアピールすれば必ずチャンスはつかめる。変に力まず、自分らしさをアピールできればいい」と、自然体を強調していた。

 C大阪下部組織出身のプロ5年目は、2年目の21年に31試合2得点で定位置を確保したが、試合でミスも目立ち、22年は24試合無得点、23年は9試合無得点と出場機会が減少。心機一転の今季はここまで8試合1得点と、復活の第1歩を踏み出している。

 ◆西尾隆矢(にしお・りゅうや)2001年(平13)5月16日、大阪・八尾市生まれ。C大阪ジュニアユース(U-15)、ユース(U-18)を経て20年にプロ契約を結び、今季が5年目のセンターバック。22年1月には日本代表候補合宿に初招集。J1通算72試合3得点。180センチ、77キロ。