「9番に相応しい仕事ができた」。大成FW坂本青輝が関東決勝で2発

AI要約

大成高(東京1)FW坂本青輝(3年=GRANDE出身)が関東高校大会決勝で2ゴールを挙げ、活躍した。

坂本のゴールについて詳細を述べ、豊島裕介監督のコメントを引用して紹介。

坂本と相棒の伊藤雄淳とのプレーについて、将来の展望や目標選手について紹介。

「9番に相応しい仕事ができた」。大成FW坂本青輝が関東決勝で2発

[5.27 関東高校大会Aグループ決勝 大成高 4-2 明秀日立高 ゼットエー]

 

 大成高(東京1)FW坂本青輝(3年=GRANDE出身)が関東高校大会決勝で2ゴール。“相棒”の活躍に負けじと、躍動した。

 まずは0-1での前半21分に同点ゴール。このシーン、2トップを組むFW伊藤雄淳(3年)からマイナスのパスを受けたが、トラップを浮かせてしまう。それでも、「ゴールを見たらキーパーがめちゃくちゃ出てたんで、そこでループって選択肢をしました」と左足ループシュート。咄嗟の判断で放った一撃でチームに歓喜をもたらした。

 その坂本は、後半10分に勝ち越し点を奪う。右中間、PA内でDFを背負ってボールをキープ。ゴール方向へのターンから右足を振り抜き、決め切った。クロスを警戒する相手の裏をかく動きから見事な2点目。ただし、豊島裕介監督は驚いていなかった。

「角度なかったんですけど、1個フェイントしてゴールに持っていけるっていうところは彼のやっぱり持ってるもの。しっかりトレーニングの中でもやってくれてることなので、素晴らしいとは思うんですけど、びっくりはそんなにしてないです」

 今大会、大成は伊藤が開幕から2試合連続で2得点。対して坂本は、ハードワークを続けていた一方で結果が出ず、悔しい思いもしていたという。だが、決勝ではやるべきことを貫徹した上で2得点。「準決勝まではもう失点の守備のプレスバックとかそこを意識してやって、決勝でもそれは欠かさないでやってたんですけど、本当にこの2得点っていうのが決めれて良かったです。9番に相応しい仕事ができたかなと思います」と喜んだ。

 坂本は相棒の伊藤とのプレーについて、「もうほんとに楽しいです。裏抜けたら絶対勝ってくれるし。競り合いももうほんと勝ってくれて、自分のこともよく見てくれてる」。ライバルでもある伊藤に小回りが利く部分や抜け出しのタイミングは負けていないという自負もある。今後の戦いでも互いにサポートと競争しながら、チームの勝利に貢献する。

 坂本の目標とする選手は、同タイプのアーセナルFWガブリエル・ジェズス。力強い抜け出しやポストワークに加え、一発も備えた坂本が、インターハイ予選でもゴールを連発する。