【コラム】安田記念参戦のヴォイッジバブルとロマンチックウォリアーには共通点がある

AI要約

香港4歳馬による3冠シリーズを制した馬が安田記念に参戦するため、ヴォイッジバブルとロマンチックウォリアーには共通点がある。

両馬は海外遠征の経験があり、一度は直接対決を果たしたことがある。

現在の香港レーティングでロマンチックウォリアーが優位だが、ヴォイッジバブルも伸びしろがあり、ダークホースとして注目されている。

 安田記念に参戦するヴォイッジバブルとロマンチックウォリアーにはいくつかの共通点があります。

 香港4歳馬による3冠シリーズの第1関門となる芝1600メートルの香港クラシックマイルと、3冠最後の香港ダービー(芝2000メートル)を制した2冠馬であること。結果は異なったもののヴォイッジバブルは3月のG1ドバイターフ(13着)に参戦、ロマンチックウォリアーは昨秋のオーストラリア遠征でG1コックスプレートに優勝と、これが2度目の海外遠征であること。ロマンチックウォリアーに騎乗するニュージーランド出身のマクドナルド騎手はヴォイッジバブルに3度騎乗したことがあり、ヴォイッジバブルとパートナーを組むパートン騎手は昨年5月のG1チャンピオンズ&チャターC(芝2400メートル)でロマンチックウォリアーに騎乗していて、互いのライバルの強さと弱点を知ることなどです。

 現在の香港レーティングはロマンチックウォリアー133に対して、ヴォイッジバブル125と序列ははっきりしています。しかし、唯一の直接対決となった2月のG1香港ゴールドC(芝2000メートル)では先行するヴォイッジバブルをロマンチックウォリアーが交わして優勝したものの、その差はわずかクビ差。ロマンチックウォリアーより1歳若いヴォイッジバブルは23~24年シーズンが始まった昨年9月からレイティングを一気に17ポイントも上昇させているように伸び代は十分です。昨年の香港ダービーでは距離延長が不安視されて14頭立ての8番人気(単勝46倍)に人気を落としながら、これもファンの意表を突くしんがりからの競馬で逆転勝ち。意外性のあるヴォイッジバブルにダークホースの資格がありそうです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)