広島、最大の下克上 引退朝山の花道飾る―バスケットBリーグ

AI要約

広島はワイルドカードから勝ち上がり、王者琉球を撃破し、Bリーグで初の頂点に立った。

チームの強みである守備と堅守を活かし、中村を中心に攻撃を展開して勝利を手にした。

現役引退する朝山兼任コーチが20年に及ぶプレーを終え、広島のために尽力した功労者として讃えられた。

 最大の下克上を果たした。

 広島はワイルドカードから勝ち上がり、王者琉球を撃破。ミリング監督は「チームの強みは守備。選手たちがこのスタイルを信じてやってくれた」とたたえた。2013年創設でBリーグには16~17年シーズンから2部に参入。1部昇格から4季目で初の頂点に駆け上がった。

 星を五分に戻した第2戦に続き、最大の強みである堅守を存分に発揮した。長身選手でゴール下を固め、進入を阻止。攻撃では司令塔の中村を中心に素早いパス回しで相手の守備を崩した。要所で3点シュートを決め、MVPに輝いた山崎は「自分たちを信じて戦ってきた結果」と胸を張った。

 今季限りで現役引退する42歳の朝山兼任コーチの花道を飾った。日本リーグ時代からプレーする20年目。広島では15年からプレーし、選手兼任監督やスポンサー獲得のための営業活動をするなど、コート内外でクラブを支えてきた。最大の功労者は「夢のよう。携わった全ての人たちの思いがあってこの場がある。広島は最高のチーム」と万感の思いを込めた。