12球団断トツ197得点&最少102失点を誇るソフトバンク、交流戦「9度目の頂点」は射程圏内【評論家の視点】

AI要約

パ・リーグの首位を走るソフトバンクが、交流戦に向けて注目されている。打線の破壊力や先発陣の安定感、救援陣の充実などチームの強みが紹介されている。

ソフトバンクは過去8度交流戦を制し、今季も好調な状態で臨む。巨人との初戦に優勢で挑む展望も示唆されている。

他のBクラス3チームにも優位に立てる可能性が高く、相手チームの強みや弱みも分析されている。

12球団断トツ197得点&最少102失点を誇るソフトバンク、交流戦「9度目の頂点」は射程圏内【評論家の視点】

 28日に日本生命セ・パ交流戦が開幕します。現在パ・リーグで2位に4・5ゲーム差の首位に立ち、交流戦では過去8度の最高勝率を誇るソフトバンクがどんな戦いを見せるのか。阪神、ダイエーなどで投手として活躍した西日本スポーツ評論家の池田親興氏に警戒すべきチームやソフトバンクの注目選手などを語ってもらいました。

 ◇   ◇   ◇

 【池田親興氏の視点】

 28日にいよいよ交流戦が始まる。同一リーグとの対戦がない短期決戦で、セ・リーグの6球団は現在の混戦から抜けだそうと必死に臨んでくるはずだ。特にパ・リーグ首位のソフトバンク、2位日本ハムに勝てば勢いがつく。こことどう戦うかを考えているだろう。

 そのソフトバンクは26日までのロッテ3連戦で今季初の同一カード3連敗を喫した。それでも貯金は16もある。12球団断トツの197得点を誇る打線は4番山川が本塁打と打点、5番近藤が打率でリーグトップを占め、3番柳田と組む中軸の前後を周東、今宮、栗原らが固める。ロッテ戦では低調だったものの、本来の破壊力はすさまじい。

 課題の先発陣も有原、モイネロ、大津、東浜らを中心にローテをうまくつくった。ここに大関、和田、スチュワートらが加わる布陣は分厚い。抑えのオスナはまだ万全ではないが、多士済々の救援陣も充実している。これも12球団で最も優れた102失点、防御率2・06などが証明している。

 交流戦は過去8度制するなど相性が良く、今季もいい形で入れる状況はつくれた。野手もほぼ全員が守備に就いており、指名打者制がないセの本拠地でも選手起用の不安はない。安定感のある有原とモイネロでカード初戦を取り、今まで通りに戦えば問題はない。

 最初に戦う巨人は好調な山崎伊、堀田らの先発が予想される。さらに東京ドームでの試合となるが、自分たちの野球ができれば分は悪くないはずだ。現在Bクラスの3チームにも優位に戦えるだろう。中日の打線は強力とは言えないし、DeNAとヤクルトは得点も多い一方で失点も多い。