大谷翔平が目指すのはパワーピッチャーとしての復帰「そのままの感じで行きたい」 ピッチングは「恋しいと言えば恋しい」

AI要約

悪天候によりニューヨークでのメッツ対ドジャースの試合が中止になり、大谷翔平選手が手術後のリハビリについて語った。

大谷はパワーピッチャーとしての意欲を示し、剛速球での投球を目指している。

手術後27度目のキャッチボールを行い、着実な進歩を感じていると述べた。

大谷翔平が目指すのはパワーピッチャーとしての復帰「そのままの感じで行きたい」 ピッチングは「恋しいと言えば恋しい」

◆米大リーグ メッツ―ドジャース(27日、米ニューヨーク州ニューヨーク=シティフィールド)=悪天候により順延=

 ニューヨークでのメッツ対ドジャース3連戦初戦となった27日(日本時間28日)の試合は、悪天候予報を受けて、開始に先立って中止が決まった。予定されていた試合前にドジャースの大谷翔平選手がメディアに対応。右肘手術後のリハビリ状況について言及し、パワー・ピッチャーとしての復活に強い意欲を示した。

 右肘に2度、メスを入れた投手・大谷が、目指すべき方向性を明確に打ち出した。

 「パワーピッチャーであれば、出力が上がれば、仕方ないところではある。ある程度割り切って、パフォーマンスを下げないように注意して、自分で諦めないように、そのままの感じでいきたい」。手術を機に、剛腕投手が技工派に転向するケースは多いが、大谷は「そのままの感じで行きたい」ー。100マイルの剛速球で圧倒するスタイルを諦めていない。出力を上げていけば、当然肘への負担も大きく、リスクを負うが、「仕方ないところ。ある程度割り切って」とも語った。

 この日の試合は早々に中止が決定。雨が降り出した敵地のフィールドで、術後27度目のキャッチボールを行った。大谷によると、前回キャッチボールを行った24日の段階で、距離は60フィート(18メートル)まで伸び、球速は80マイル(129キロ)まで上がったという。「どこまで距離が伸びていくかは、まだ先の話なので分からないが、徐々に距離は伸びてきている」と、本格派のスタイルを目指して、着実な進歩を実感している。「この手術も2回目で、ある程度ステップは分かっているので焦ることなく出来ている」と過去の手術の経験も生きているようだ。

 「ケガをしても、しなくても、効率よく投げたい。それが、ケガの予防にもつながりますし」と大谷。ピッチングが恋しいかと問われ「ピッチングの日は先発投手として独特の緊張感がある。それは、恋しいと言えば恋しいです。ただ、一つひとつステップを踏んでいく時期なので、あまり焦らず、次のステップをまずしっかりといきたい」と現状を受け止めていた。