【シュートボクシング】海人が衝撃告白「負けていたら格闘技を辞めていたかもしれない」次戦は「手も足も出させないようにする」

AI要約

海人が前回の試合でペットモラコットを破り、リベンジを果たしたことで自信を深める。

次の試合では元GLORYライト級9位&ISKA世界ライトミドル級王者アルマン・ハンバリアンと対戦し、フィジカルを活かした攻めに対抗する意気込みを語る。

海外修行やスパーリングで自身のレベルアップを図り、次の大一番に臨む準備を進める。

【シュートボクシング】海人が衝撃告白「負けていたら格闘技を辞めていたかもしれない」次戦は「手も足も出させないようにする」

 2024年6月15日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2024 act.3』のメインイベントで、元GLORYライト級9位&ISKA世界ライトミドル級王者アルマン・ハンバリアン(アルメニア)と対戦するSB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 前回4月大会ではペットモラコット・ペッティンディーアカデミーとの再戦を制し、リベンジ&SB世界タイトルを死守することができた。ティジャニ・ベスタティが保持するGLORY世界ライト級タイトル獲得&リベンジに向けて、再び海人の大航海が始まる。

――前回4月のペットモラコットとの再戦では見事な判定勝ちでした。

「もう何が何でも勝たないといけないと必死で、しっかり倒し切りたいと思っていましたが、判定で自分が勝ったのを聞いた時は素直に嬉しかったです。でも試合でダメだった部分もあるので、そこは反省して練習で取り組んでいます」

――試合プランとしてはどういうものでしたか。

「今回に関しては特に対策というのはなかったです。しっかり練習でやってきたことをやるしかなく、首相撲の展開に関してだと、2月の試合に関しては首相撲の展開を避けてしまった結果、ああいう試合内容になったので、今回はそれを避けずに正々堂々と戦い、首相撲ではない場面であっても今自分ができることをしっかりやった結果、勝てたと思います」

――ペットモラコット選手が得意とする首相撲の展開にあえて付き合ったと。

「そうですね。しっかり離れるところは離れましたし、クリンチの展開でレフェリーからストップをかけられた場面もありましたが、そういう場面はほとんどなく、しっかり組みの展開でショートのヒジを打てたし、その結果、ペットモラコット選手は頭を何カ所か切っていました」

――どのあたりで首相撲の展開でも勝てるという自信はありました?

「勝った負けただと勝ってはいないですけど、今回は負けてもなかったです。タイで学んできたことをしっかり出せたというか、勝手に出たといえるぐらい練習してきました。それ以前にも、2月に負けてからトレーナーと話し合って作ってきた形も出せました」

――試合前にタイ修行でスーパーボンのジムでトレーニングしたことで得られるものはあったんですね。

「教わったことは、首相撲に対して基本的なことばかりでしたけど、そこを外側だけ教えてもらうのではなくて、中の深いところまでしっかり教えてもらったので、そこを理解して日本に持ち帰って来て考えながら練習し、そういうところも試合に出たおかげで勝てたとも思います」

――今まで何人か負けた相手に対して強くリベンジをアピールしてきましたが、まだ実現できていませんでした。今回ようやくリベンジすることができたことで自信になった部分もありますか。

「今回のペットモラコット戦に関しては、全てを懸けて挑んだことなので自信が付いたか、付いてないかで言われると、さほど変わらないと思います。今までとは違う気持ちやメンタル面で戦っていたので、勝たないといけないし、負けたら全てなくなるし、もしかしたら負けていたら格闘技を辞めていたかもしれないくらい自分を追い込んでいました。リベンジできたことで自信になったかと言われると、そうではないですけど、1つ2つ強くなったのかな、とは思います」

――もし負けていたら引退も考えていたと?

「そうですね。それぐらい懸けていました。もし負けたら全てを失うし、自分が持ってないといけないベルトもなくなるし、シュートボクシングの頭としてやっているのに、ここで2回も同じ相手に負けることはあり得ないことです。負けることは考えてなかったのですが、自分は人前に立って戦うことが仕事なので、もし負けていたら、以前みたいに正々堂々とリングに上がって戦えないと思うので、引退していたかもしれないです」

――練習はすぐ再開されたんですか?

「目の近くの箇所が切れていたのでその傷をかばいながら練習を再開しました。やりたいことはいっぱいあったし、ペットモラコット選手と2回やったからこそ自分に足りないものは見つかったのですぐに練習を再開してそこを修正したいと思いました」

――そういう中で、今回早速試合が決まりました。次の対戦相手アルマン・ハンバリアン選手についてはどういう印象がありますか。

「フィジカルを使った攻めで、外国人特有の荒々しい戦い方をする選手だなと思いました。好戦的な攻めでパンチも蹴りの攻撃も多く、しっかり戦ってくるので、自分の攻撃は合わせられるので得意なタイプの選手だと思います。今回の相手に関しては、手も足も出させないようにしようと思っています。そういう相手だからこそ、そういう展開は難しいと思われるような相手だと思うので、より一層そういう展開ができたらまた一つレベルが上がったと見ている人にも思っているので期待してください」

――手も足も出させないということは秒殺もありえますか?

「そうですね。1Rから倒しにいくところを見せます。そういうところで圧倒的な差を見せられると思うので、内容にこだわりながらやっていきたいと思います」

――大一番をクリアーした後だけに自信がみなぎっているのを感じます。

「ペットモラコット選手にリベンジできたかできないかは全然違うし、しっかりクリアーできた今の自分の力を試すには次の6月はいいタイミングやと思うし、自分でも楽しみなので見ているファンにも楽しみにしてほしいと思います」

――今回はGLORY世界王者ティジャニ・ベスタティへのリベンジに向けて再始動の初戦になりますね。

「ペットモラコット選手に勝って、ベスタティ選手がいなかったら目標を失っていたのでまた新たな道ができたことは嬉しいですね。ベスタティ選手が階級を上げて70kgの王座を返上するのかなと思っていて、諦めかけていたところ、ベスタティ選手は王座返上しないという話を聞いてますので、リベンジする形を無理矢理にでも作りたいと思います」

――海人選手との再戦までベスタティ選手は階級を上げて試合をして、海人選手との試合の時に下げるとなると、ベスタティ選手は以前とは違うフィジカルの強さがありますよね。

「そうですよね。70kgの上の階級から下げてくると前回とはまた違ったパワーになると思うのでそこは警戒しています」

――ペットモラコット戦の前にはタイ修行に行かれたことで、今後オランダなどの海外修行も考えたりはしてますか?

「どうしても国内だと自分よりも大きなスパーリングパートナーとする機会は限られるので、対人練習ができるところであればぜひタイミングが合えば行きたいですね」

――ONEのトップ戦線で活躍しているスーパーボン選手とのスパーもありましたが、改めて世界に向けて手応えを感じたものはありましたか?

「あの時はペットモラコット戦に集中していたので、あまり深くは考えてなかったのですが、ONEのチャンピオンだったスーパーボン選手とマススパーをやった感触としては、手応えを感じ、勝てない相手ではないなと感じました」

――次の試合ではどういう海人を見せたいですか。

「ペットモラコット選手にリベンジできて、自分がどう変わったかが自分でも楽しみです。変わったところを見せたいし、見せられると思うし、今回はレベルの差を見せて勝って、GLORYの方々にはもっと上の相手を当てないといけないと思ってもらえる試合をしたいと思います」