元なでしこジャパン・鮫島彩が引退会見

AI要約

サッカー女子日本代表で活躍し、今季限りで現役を引退するDF鮫島彩が引退会見を行った。

鮫島は栃木県出身で宮城・常盤木学園高を経て、長年日本代表としてプレー。左サイドバックとして活躍し、W杯優勝や五輪銀メダルに貢献した。

彼女のサッカー人生には、東日本大震災や転機となる出来事が多く、強いメンタルで克服してきた姿が印象的だ。

元なでしこジャパン・鮫島彩が引退会見

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」で長く活躍し、今季限りで現役を引退するDF鮫島彩(36=大宮)が25日、今季最終戦を終え、大宮市内で引退会見に臨んだ。

 壇上でマイクを手に持ち、冒頭では「先日発表させていただいた通り、今シーズンで引退する決断をいたしました」と語った。

 栃木県出身で宮城・常盤木学園高を経て、東京電力時代は福島県双葉町で寮生活、原発で働いた。11年3月11日の東日本大震災によるチームの活動休止を受け、葛藤を抱きながら米国に新天地を求めたこともあった。

 元々はアタッカーだったが、当時のなでしこジャパンの佐々木則夫監督のコンバートで開花した。左サイドバックを主戦場に11年W杯ドイツ大会で優勝に貢献。仙台(現マイナビ仙台)やINAC神戸などでも活躍した。

 ◇鮫島 彩(さめしま・あや)1987年(昭62)6月16日生まれ、栃木県出身の36歳。小学1年時にサッカーを始め、宮城・常盤木学園から東京電力に加入。フランス1部モンペリエ、仙台、INAC神戸などを経て、21年から大宮でプレー。不動の左サイドバックとしてW杯は11年ドイツ大会優勝、15年カナダ大会準優勝、五輪は12年ロンドン大会銀メダルに貢献した。日本代表通算114試合5得点。1メートル63、54キロ。利き足は右。