大谷翔平、2安打2盗塁で「40ー40」いける!41本塁打41盗塁ペース ロバーツ監督「特別なシーズンになる」

AI要約

大谷翔平が本拠地戦で2安打1打点2盗塁の活躍を見せ、シーズン40-40クラブ入りの可能性が高まっている。

大谷は走塁面でも好調で、シーズン13本塁打、13盗塁ともに41ペースを維持しており、盗塁成功率も100%と安定している。

大谷の走塁や打撃がチームに大きな影響を与え、メジャー通算盗塁数も記録更新し、独特の走りと打撃で注目を集めている。

大谷翔平、2安打2盗塁で「40ー40」いける!41本塁打41盗塁ペース ロバーツ監督「特別なシーズンになる」

◆米大リーグ ドジャース3―7ダイヤモンドバックス(21日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が21日(日本時間22日)、本拠地・Dバックス戦に「2番・DH」でフル出場。今季初めて三盗をマークするなど2安打1打点2盗塁と、チームの連勝が4で止まる中で気を吐いた。チーム51試合目で13本塁打、13盗塁はともにシーズン「41」ペース。過去5人しか達成していない「40―40」(40本塁打、40盗塁)の偉業が現実味を帯びてきた。

 大きなストライドで全速力で駆けた。2点を追う4回。先頭で3戦連続安打となる左翼線二塁打を放った大谷は、1死から今季初の三盗を仕掛けた。悠々セーフで今季12個目の盗塁成功。昨季ゴールドグラブ賞に輝いた捕手・モレノの悪送球も誘い、一人だけの力で生還した。スライディングの際に今季から採用され、選手から不評の透けるユニホームの左膝部分が破れるほどの激走だった。

 3点を追う6回1死三塁では右前適時打。4月は0割台と低迷していた得点圏打率も2割台半ばまで上昇した。メジャー最多、今季22度目のマルチ安打とすると、すかさず二盗。開幕から成功率100%。13本塁打、13盗塁で、ともにシーズン「41」ペースだ。51試合(欠場2)を終え、両リーグトップの打率3割5分6厘。3割、30本塁打、30盗塁の「トリプル3」はもちろん、史上6人目の「40―40」を視界に捉えている。

 昨年9月に受けた右肘手術の影響で打者専念となる今季は、キャンプから走塁練習に注力してきた。自己最多は21年の26盗塁だが、すでにその半分に到達。リードの幅をミリ単位で調整してきた成果を存分に発揮している。モレノは「彼は盗塁はどうやるものかを分かっている。脚力に目を見張った。お手上げだよ。褒めてあげたい」と脱帽。ロバーツ監督も「投球のことを気にしなくていいので、彼のフルタンクを好きなだけ攻撃に使える。だから本塁打を打ち続け、盗塁をし続ける、とても特別なシーズンになるだろう」と舌を巻いた。

 メジャー通算99盗塁とし、青木宣親(ブルワーズなど)を抜き、日本人歴代3位に浮上した。盗塁について「走り出したらいくしかないですし、あとはスタートを切るタイミングと勇気が一番かなと思います」と話していた大谷。言葉通り、思い切りの良さが際立つ。打って走って、大谷から目が離せない。(中村 晃大)

 ◆トリプルスリーと40―40クラブ 「3割、30本塁打、30盗塁」のトリプルスリーは、メジャーではあまりなじみはない区切りだが、昨季のアクーニャ(ブレーブス)らこれまで25人が29度達成。個人ではB・ボンズが最多の3度。「40本塁打、40盗塁」は「40―40クラブ」とされ、昨季41発、73盗塁だったアクーニャらこれまで5人のみ。NPBではトリプルスリーが10人12度、40―40は1人もいない。