アーチュレッタが「寝技以外の脅威はあまり感じない。フィニッシュして発言力を得なければいけない」とクレベル戦の圧勝を約束【RIZIN.47】

AI要約

フアン・アーチュレッタはRIZIN.47に出場し、元フェザー級王者のクレベル・コイケとの対戦を通じてフェザー級での新たな挑戦を迎える。

アーチュレッタは階級アップの理由として、バンタム級での活動に限界を感じ、今後は2階級制覇を目指す意向を表明。バンタム級時代には体重管理や新技術の習得よりも減量に主眼が置かれ、楽しさを感じなかったと振り返った。

最近のRIZINフェザー級の戦況についても言及し、鈴木千裕の試合を例に挙げてフェザー級の競争が激しくなっていることを指摘。自身が目指す新生アーチュレッタとして、今回の試合での勝利を通じてフェザー級での存在感を示す計画を語った。

アーチュレッタが「寝技以外の脅威はあまり感じない。フィニッシュして発言力を得なければいけない」とクレベル戦の圧勝を約束【RIZIN.47】

「RIZIN.47」(6月9日、東京・国立代々木競技場 第一体育館)に出場するフアン・アーチュレッタ(アメリカ/THE TREIGNING LAB, HB ULTIMATE & GRACIE BARRA)が5月22日、リモートによるインタビューを行った。

 アーチュレッタは元RIZINフェザー級王者のクレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術)と対戦する。アーチュレッタはこの試合からフェザー級に階級を上げる。

 インタビューでアーチュレッタは階級アップについて「自分の中ではバンタム級ではある程度やり切ったと思う。RIZINでもベラトールでも王者になった。これ以上、自分の体に負荷をかけて追い込む必要はないかなと思った。これから新しいチャレンジ、2階級王者を目指して頑張っていきたいと思った」と語った。バンタム級の時期は「バンタムでやる時はファイトキャンプのいかなる練習も、まず体重を落とすことがメインの練習だった。自分をより高めたり、新しい技術を学ぶ練習ではなかったので楽しくはなかった」などと明かした。

 RIZINフェザー級は鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が王座に君臨。4月の「RIZIN.46」では金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)を1RKOで沈め、初防衛に成功した。この試合については「事前の予想ではもっと膠着した、実力伯仲の試合になるかと思ったが鈴木選手は金原選手のテイクダウンを防いで、うまく距離を取ってパンチを当てた。金原選手にレスリング力を使わせなかった部分で素晴らしい対応をした。そんな中、フェザー級が非常に面白い階級になってきているし、RIZINはフェザー級を盛り上げるために、たくさんの仕掛けをしているのかなと思っているので、これからフェザー級で戦うのが楽しみ。特にタイトル戦、その辺の試合は全部楽しみなんじゃないかと思う」などと評価した。

 クレベルのグラウンドテクニックやグラウンドの展開になった際の対応については「最高のゲームプランは金原選手がやった戦い方。グラウンドに付き合って、逃げずに自分の柔術は自信を持って対応できるぞという部分を見せつけて、そのうえで圧倒的に勝つというのが完璧なゲームプラン。自分もそれをやりたい」と語ったうえで「ただ、今回はフィニッシュしないといけないと思っている。自分はなんとしてでも発言力を得なければいけない。クレベル選手はタフだし、まず極められない。その中で元王者、タフな相手をあえてフィニッシュすることで自分の価値が上がると思っているし、発言権が上がると思っている。今回は自分がRIZINフェザー級で通用することを証明するためにしっかりとした勝ち方をしないといけないので、これがクレベル選手だろうが誰だろうが、フェザー級に転向しての一戦目。激しくて一番調子のいいフアン・アーチュレッタを見せたいと思っています」と“新生アーチュレッタ”のお披露目として自らにフィニッシュしての勝利を課した。

 またクレベルの寝技以外で警戒するところについては「あまり自信過剰にとらえられたくはないが、寝技以外の脅威はあまり感じない。動きもスローだし、打撃もゆっくりめ。蹴りはどちらかというと寝技につなげるためのもののように感じる。打撃に自信がないのかなと感じる。打撃をもらうとがちゃがちゃな打撃にもなってくる。自分としてはそこを利用して、自分の打撃に自信を持って、フットワークなどを駆使して戦えば行けるのではと思っている。彼のグラップリング以外は脅威には感じていない」などと評した。

 クレベル攻略については金原と斎藤裕がその攻略の糸口を示したといわれているのだが「金原選手の試合は特に参考になる。やはり寝技にビビってないという姿勢を見せることが非常に大事なのかと思っている」と金原戦に注目。また「今回のようにグラップリングが強みな選手が戦う場合は打撃戦の可能性もある。互いの寝技を相殺して、打撃の勝負になることも十分あるので、そういった展開を狙ってキックボクシングの強化もしている」とも語った。