【RISE】対戦相手が二転三転する不運に見舞われた大﨑孔稀が元ラジャ王者にKO勝ち

AI要約

大﨑孔稀がサンベル・ババヤンを2Rで左ボディでKOし、勝利を収めた。大﨑は様々な団体で活躍し、J-NETWORKスーパーフライ級王座、WMC日本同級王座、BOMバンタム級王座を獲得しており、RISEでも活躍中。

ヨーブアデーンは、在日タイ人選手であり、伸びのある攻撃を武器にしている。K-1では武居由樹と対戦し、接戦を演じた経験も持つ。

大﨑は前へ出て攻撃を仕掛け、2Rではボディショットで相手をKO。試合後には自身の強さをアピールし、次に向けて意気込みを語った。

【RISE】対戦相手が二転三転する不運に見舞われた大﨑孔稀が元ラジャ王者にKO勝ち

RISE 178

2024年5月19日(日)東京・後楽園ホール

▼セミファイナル(第12試合)SuperFight! バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R

○大﨑孔稀(OISHI GYM/第8代RISEバンタム級王者)

KO 2R 1分49秒 ※左ボディ

×サンベル・ババヤン(スペイン/Babayan gym/WKNバンタム級世界王者)

 大﨑はパンチ、蹴り、ヒジ、ヒザいずれでもKOできる破壊力を持ち、タイ人と渡り合うテクニックも持っている。特にボディブローは強烈。様々な団体で活躍し、これまでにJ-NETWORKスーパーフライ級王座、WMC日本同級王座、BOMバンタム級王座を獲得。RISEには2019年11月から参戦。2022年3月に一気にフェザー級に階級を上げて龍翔に判定勝ち、5月に55.5kgで加藤有吾にTKO勝ち、7月に56kgでJyoseiにKO勝ちと3連勝を飾ったが、10月に志朗と対戦して延長戦で敗れた。12月にはSB王者・植山征紀から勝利を奪って再起、2023年5月は2月に無効試合となった寺山遼冴との再戦を2R KOで制した。8月に加藤有吾から判定勝ちすると、12月に鈴木真彦を破り第8代王座に就いている。戦績は32勝(19KO)7敗1分1無効試合。

 ヨーブアデーンは沖縄の3RD Pleceでトレーナーを努める在日タイ人選手。サウスポーから繰り出される伸びのある攻撃を武器にラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座に就いたことがある。日本人とは2018年12月8日の『K-1 WORLD GP2018 JAPAN』で、当時K-1スーパー・バンタム級王者だった武居由樹(現プロボクシングWBO世界バンタム級王者)と対戦し、延長戦までもつれる接戦を演じた(武居の判定勝ち)。戦績は70勝25敗3分。

 大﨑は当初、アイマン・ラマ―との対戦が発表されていたが、ラマ―が「膝と腰の負傷」のため欠場。代わってサンデル・ババヤンとの対戦が決まったが、さらに直前になって対戦相手が変わるという不運に見舞われた。

 1R、大﨑は前へ出て右インロー、左ロー、右前蹴り。時折、飛び込んでの左ボディを決める。残り1分を過ぎると大﨑はボディからのコンビネーションをまとめたが、ヨーブアデーンも左ハイキックで応戦。大﨑が下がるヨーブアデーンに何度もコンビネーションを決めたが、捕まえきれなかった印象。

 2Rも前に出るのは大﨑。ヨーブアデーンはジャブを突き、左ミドルハイ、左ロングフック。大﨑は冷静に防御し、左ハイには右インローや左ローを返す。ヨーブアデーンが左ミドルを蹴ると、受けた大﨑は左ボディのリターン。これが効いたと見たか、大﨑は一気にラッシュ。ヨーブアデーンはクリンチしようとしたが、大﨑は構わずボディを叩いて左フックも混ぜる。最後は左ボディでヨーブアデーンを悶絶させた。

 マイクを持った大﨑は「急遽にもかかわらず漢気参戦してくれたヨーブアデーン選手に拍手をお願いします。王者になって初戦は内容を見せなといけないと思っていて相手が何回も変わったりしたけれど、強いヤツはどんなルールでもどんな状況でも勝てることを見せられたと思います。話は代わりますが、RISEネバーストップ、これを言って分かる人は分かると思います。あの出来事があって初めての試合からずっと勝ってマイクで言いたいと思っていたので言わせてください。多分、会場に見に来てくれていると思うので。僕、強くなっていましたよね? 強くなったですよね」と天を向いて語り掛けた。