【ノア】拳王がPFS2連発で憎き鈴木みのるから3カウント奪取「1人で来たことは認めてやる」

AI要約

拳王が鈴木みのるとの激しいバトルを制し、ノアのリングを守る

拳王は鈴木に勝利し、リベンジを果たしたことを宣言

鈴木もリングを守る意志を見せ、再戦の可能性を匂わせる

<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇22日◇東京・後楽園ホール

 革命ユニット「オール・レベリオン」を清宮海斗と立ち上げた拳王(39)が、“世界一性格の悪い男”からノアを守った。

 メインイベントで鈴木みのる(55)と対戦。途中まで場外乱闘やイスなどもまじえたダーティーファイトに苦しんだ。「ノアは弱ぇなあ」と挑発され、「やっぱり沈没船か」とからかわれた。エルボー合戦でも先に膝をつくことが多く、関節技、スリーパーでタップ寸前に追い込まれた。

 だが得意の蹴りで活路を見いだした。鈴木が振り上げたイスにキックを見舞い、鈴木の頭部にそのイスをぶつけて流血させた。

 終盤には渾身(こんしん)の蹴暴(PKキック)をたたき込み、輪廻(後方回転延髄蹴り)でフラフラにさせた。最後はうつぶせの鈴木の腰へPFS(プロフェッショナル・フットスタンプ)。そしてあおむけになった鈴木の腹部へもう1度PFSを突き刺して、3カウントを奪った。数年前、鈴木軍にノアのリングを荒らされたリベンジを果たした。

 バックステージでは「ワンナイト・ドリーム、最高に良い夜だった。そして良い夢を見させてもらった。いや夢じゃねえだろ! これを現実に、日常にしていく。オレはそう誓ったぞ!」と、これからも会場をファンで満員にするために努力を続けていくと宣言した。

 そして鈴木についても言及。「まだまだ思い出すよ。8年前、9年前、お前がノアを荒らしに荒らしたこと。今でも大嫌いだ」と前置きした上で「だがな、お前が1人でノアのリングに上がってきた。そのことは認めてやる。そしておっさんのくせしてあれだけ血ぃ流してもなかなか元気じゃねえか。ノアのリングはもういいかな、だがどこかのリングで出会うまで、ジジイだけど、少しは元気でいろよ」と拳王らしいエールを送った。

 試合直後のリング上でも鈴木が社長をつとめるアパレル店「パイル・ドライバー」を宣言。憎んでいた鈴木を認めた形となった。

 一方、鈴木はバックステージで「おい、おい、拳王よ、そしてノアよ、これで終わりだと思うんじゃねえぞ、てめえら。また来るぞ」と吐き捨てるように言って、狂気じみた笑いとともに控室へ消えていった。【千葉修宏】