J2ベガルタ仙台が5年ぶりの4連勝 FW中島元彦が頭で2発「元々ヘディングが好きで得意」

AI要約

ベガルタ仙台は5年ぶりに4連勝を達成し、栃木を2-1で下す。

中島元彦がPKとヘディングで2得点を挙げ、チームを勝利に導く。

チームは次戦に向けて気を引き締め、アグレッシブに戦う姿勢を示す。

J2ベガルタ仙台が5年ぶりの4連勝 FW中島元彦が頭で2発「元々ヘディングが好きで得意」

◇明治安田J2リーグ 第16節 仙台2-1栃木(19日・カンセキ)

 ベガルタ仙台は敵地で栃木を2―1で下し、5年ぶりに4連勝を達成。勝ち点29で3位をキープした。0―1の前半16分にFW中島元彦(25)がPKのキッカーを務め一度は止められたが、はね返ってきたボールを頭で押し込み同点。1―1の後半14分に再度中島が左CKからヘディングでネットを揺らした。

 ホーム・栃木サポーターを圧倒的に上回る声量で応援し続けた仙台サポーターが、試合終了とともに歓喜の声をこだまさせた。2019年6月30日以来となる4連勝。森山佳郎監督(56)は「好きでやってるわけじゃないですけど、逆転勝ちが今季3つ目。たくましく戦えてる証拠」と手応えを話した。

 後半14分、頼れるFWが逆転弾を決めた。左CKから鋭いボールが入ると、ニアで待ち構えていた中島がヘディング。完璧に捉えたシュートは相手GKの手をはじいてゴールに吸い込まれた。「キッカーをずっとやっていてなかなかゴールにならず、コーチ陣と『中に入って決めたい』と話して使ってくれたので、決められて良かった」。前半16分にもPKを止められたボールを頭で押し込むなど、今季5得点中4得点がヘディング。「元々ヘディングが好きで得意。自主練でクロスからのヘディングを取り組んでいた」と日々の練習が実を結んでいる。

 前節(11日)の群馬戦(2〇1)に続き、相手が監督を解任した直後で仙台にとって分析も難しくなる一戦。だが、栃木の小林伸二新監督(63)は森山監督が選手だったマツダSC(現J1広島)時代のコーチ。直近では村岡誠フィジカルコーチ(53)と出口拓馬アナリスト兼コーチ(34)が北九州で小林監督の下で指導していたこともあり、人柄などを知り尽くしていた。「立ち向かっていくムードをつくるのが一番警戒するポイントだった」と森山監督。「そこを上回るメンタリティーは口酸っぱく言ってきたので、勝てて良かった」

 勢いに乗るチームは次戦(26日)に勝ち点2差で6位の岡山をユアスタに迎える。「気を引き締めてまた練習から激しく競争して、アグレッシブに戦う姿を見せられたら」と中島。昨季1分け1敗と負け越した相手に土をつける。(山崎 賢人)