【陸上】世界選手権代表まさか「スタートから全部つっちゃって」100M決勝12秒34で最下位

AI要約

男子100メートル決勝で世界選手権代表の坂井隆一郎が最下位に終わる結果となった。

坂井は内転筋の痙攣により12秒34という驚くべきタイムでレースを終えた。

しかし、坂井は今後の日本選手権に向けて、さらなる健闘を誓っている。

【陸上】世界選手権代表まさか「スタートから全部つっちゃって」100M決勝12秒34で最下位

<陸上:セイコー・ゴールデングランプリ(GGP)2024>◇日刊スポーツ新聞社共催◇19日◇東京・国立競技場◇男子100メートル決勝

 昨夏世界選手権代表の坂井隆一郎(26=大阪ガス)は、まさかの最下位9位だった。予選では同組のサニブラウン・ハキーム10秒07に次ぐ10秒10をマークしたが、決勝は「両足ふくらはぎと右の内転筋がつってしまって」と、途中から流して12秒34。「スタート前から少し内転筋がつりそうになってて、でも、いけるかなっていうスタートは決めたかったので、そういう感じで出たんだけど、やっぱりもうスタートから全部つっちゃって、もう無理だった」と笑みをまじえて振り返った。

 予選では好走も、嫌な曇天に「湿度もあって水分補給も結構したけど、やっぱり1週間前の木南記念よりホントに出力が上がって、予選でも、タイムを狙ってない感じではあった中で0・1秒ぐらい上げることができたので、そこにまだ体がついてこなかった」と説明した。

 それでも、今後については「大丈夫」として「木南記念は、けが明けの復帰戦だったので、あまり出力が出なかったけど、その刺激もあって、やっぱりこのGGPで調子が上がってきたので。今回1本目をちゃんと走って2本目もつりながらなんですけど、しっかり走り切れた。また体に刺激が入って、今後は大丈夫なんじゃないかな」と、さらにたたけた感触を得た。

 勝負の日本選手権(6月27~30日、新潟・デンカS)へ「今年は本当に冬季練習、結構きつい練習もできましたし、本気で9秒台を狙うつもりでやってきたので、それがやっぱり今回の予選とかでやっと出てきたなって感じはあるので、あと1カ月ちょい、そこまでにしっかり、もっともっと上げることができるんじゃないかなっていう手応えはある」と自身に期待した。