巨人坂本「足つりそうやわ」 徹底トレで今季離脱せずプロ歴代2位タイ通算449二塁打達成

AI要約

坂本は、初回に先制の適時二塁打を放ち、復活をアピールした。

打撃感覚を取り戻し、好調な打率を誇り、シーズン完走に向けて積極的な取り組みを続けている。

チームは苦しい状況だが、坂本の復調が頼りになる状況で中日戦に臨んでいる。

巨人坂本「足つりそうやわ」 徹底トレで今季離脱せずプロ歴代2位タイ通算449二塁打達成

◆JERA セ・リーグ 広島9―3巨人(19日・マツダスタジアム)

 一振りで仕留めた。坂本は獲物を逃さなかった。初回2死一、二塁。初球、アドゥワの外角高め144キロの直球を左中間へ運んだ。先制の適時二塁打は、福本豊に並んで歴代2位となる通算449本目の二塁打だ。「先制のチャンスでランナーをかえせて良かったです」。立浪和義以来、史上2人目の通算450二塁打にも王手をかけた。

 上昇気流に乗り始めた。4月終了時点では打率2割1分9厘と低迷。本塁打を放っても「ごまかしながらですね」と、口にするなど状態は上がりきっていなかった。それでも、打撃の感覚に合わせてロングティーや正面ティーを取り入れるなど試行錯誤。長年の経験を生かしながら日々の練習から工夫を凝らしてきた。さすがの調整力で復調し、5月はここまで14試合に出場して打率3割2分1厘と好調。6試合連続安打&3試合連続長打と勢いは加速している。

 近年はけがも増えていただけに、シーズン完走への思いは強い。春季キャンプでは全体練習後にトレーニング室にこもり、「足つりそうやわ」と話すほど体をいじめ抜くことが日常。し烈な生存競争を繰り広げる若手の姿に刺激を受けながら土台を固めてきた今季は、離脱することなく引っ張っている。

 チームは鬼門となっているマツダで3連敗を喫し、3位に転落。それでも坂本の打棒が復活している状態で、21日からの中日戦(東京D)に臨むことができるのは心強い。「また火曜(21日)からバシッと上げていきます」。頼れる背番号6とともに逆襲に転じる。(宮内 孝太)