大の里が大栄翔との1敗対決制す、優勝争いトップ並走で後半戦へ 大相撲

AI要約

大の里が軽快な身のこなしで大栄翔との対決を制し、修正した姿を披露。

大の里は相手の攻め方を見抜き、バランスを崩さずに勝利を収める。

審判長や大の里自身から高い評価を受けつつ、余裕のない姿勢を貫く。

大の里が大栄翔との1敗対決制す、優勝争いトップ並走で後半戦へ 大相撲

土俵際まで後退した大の里が次の瞬間、踊るように大きく右に飛んだ。勢いよく突っ込んできた大栄翔は目標を失って前にばったり。軽快な身のこなしで1敗同士の対決を制した大の里は「たまたま体が反応した。2日目に負けてから修正して、どんどんエンジンが掛かってきている」と明朗な口調で振り返った。

大栄翔の出足を警戒し、この日の朝稽古後には「向こうは絶好調。立ち合いが勝負かな」と話していた。その立ち合い。突き起こされそうになりながらも、うまくこらえてバランスを崩さなかったことが白星につながった。

土俵下で大の里の取組を見届けた九重審判長(元大関千代大海)は「ひらめきというか、相手の次の攻め方が分かっているように動いている。イメージができているのでしょう。大栄翔の土俵の空気感ではなかった。大の里の空気になっていた」と評価する。

大の里自身は「相手に集中するだけで精いっぱいなので余裕はないです」と謙虚に語るが、動きに硬さはない。23歳の新小結は1敗をキープし、宝富士とトップに並んで後半戦に入る。(宝田将志)