日大藤沢FW宮澤朋哉「『良いチームだったね』で終わらないように勝ちには拘って貪欲にいきたい」

AI要約

日大藤沢が市立桜丘に3-0で勝利し、3回戦進出を果たす。

前半はボールを回しながらも決定力が不足していたが、岩坪瑛太のゴールで先制。

ハーフタイムで修正を図り、後半に伊東大輝と岩内類が追加点を挙げる。宮澤は決定機を逸すも、次戦に向けて意気込みを語る。

日大藤沢FW宮澤朋哉「『良いチームだったね』で終わらないように勝ちには拘って貪欲にいきたい」

 9月14日、第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選の2次予選の2回戦2回戦が行われ、日大藤沢が市立桜丘に3-0で勝利を収め3回戦進出を決めた。

 「相手の良いところは消して攻撃にいけるところは頑張っていこうというプラン」(市立桜丘・岡本崇吾監督)の狙いにハマり、ボールは持ちながらも決定打が打てない日大藤沢。

 「予想はしてたんですけど、ああやって自分たちがやるサッカーに対して引いてきた時に、練習でももちろん対策はしていたのですが、最初の方はあまり改善できなかったというか、相手のサッカーを見て合わせられませんでした。ただ、途中から選手同士で動いて、バック陣4枚が上手く取ってくれて、そこから攻撃が何本かチャンスを作って、前半のあのセットプレーを(岩坪)瑛太が1本取ってくれたのは本当に自分としては大きかった。あの1本があったから後半はリスクを背負わないで、自分たちが戦いながらゆっくり攻撃できたので、セットプレーを決め切るところは大事だと思います」

 前半終了間際にDF3岩坪瑛太のゴールでようやく先制にこぎつけるものの、初戦ということで、前半は得点後もより丁寧にボールを回しているように見えた。

 「プレイ自体は別にそこまで硬くはないなと思ったんですけど、ボールを行く足元に入れないといけないのに一個分ズレたりっていうのもあった。そこはやはり緊張の部分もあったのかもしれないし、初戦っていう難しさはあったのかもしれませんが、プレーしている最中はそこまで硬くなっているとは感じませんでした。それでも失ったらカウンターを食らうような場面もあったので丁寧にやりつつ、ゴール前でもう一歩テンポを変えたりはしましたが、もうちょっと怖さを出さないといけないなというのはありましたね」

 ハーフタイムは時間を目一杯使い、入念に擦り合わせと修正を図ったイレブン。その甲斐あって「立ち上がりの15分が鍵」と考えていた相手の指揮官の思惑を見透かしたように55分に宮澤のパスからFW9伊東大輝が追加点を奪うと直後の57分にはMF11岩内類がダメを押した。

 「1点入るまでだいぶかかりました。ハーフタイムに選手同士で話して、後半はみんなでもう一度こだわることで、アタッキングエリアにどんどん侵入できるようになり、シュートチャンスだったり、ボールチャンスが増えました」

 ただ、後半だけで2度の決定機を逸した宮澤自身にとっては不満が残る。

 「自分としては点を決める部分は常にこだわらないといけない。自分にボールが入ったら全部右サイド突破できるくらいの自信はあるし、どんな相手が来ても勝てる自信はあります。次の相手は桐蔭学園ですが、サイドが怖いって思われるくらいに仕掛けないといけないし、そこにプラスで味方を使って崩すっていうバランスをうまく取りながら、右サイドをやらなくてはいけないと思います」と分析。「シュートまでは入れるのですが、そのあとの部分(ゴールという結果)がずっと課題なので、そこはもう貪欲に取らないといけないですし、自分が一番得意な形でシュートに入った時は一番丁寧にゴール前こそ決め切りたいと思います」と活躍を誓った。