大谷翔平、2度目右肘手術からちょうど1年で偉業達成「楽しいことばかりでなない」「後退することも…」

AI要約

ドジャース・大谷翔平投手がマーリンズ戦で史上初の「50本塁打&50盗塁」を達成し、チームのプレーオフ進出を決めた。

大谷は1試合で3本塁打、6安打、10打点を記録し、過去最高の活躍を見せた。

右肘手術から約1年、大谷は打者に専念し、圧巻の成績を残している。

大谷翔平、2度目右肘手術からちょうど1年で偉業達成「楽しいことばかりでなない」「後退することも…」

◆米大リーグ マーリンズ4―20ドジャース(19日、米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が19日(日本時間20日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・指名打者」でフル出場し、記録ずくめの大活躍で史上初の「50本塁打&50盗塁」を達成しただけでなく「51―51」にまで上乗せし、チームの12年連続で自身初となるプレーオフ進出を決めた。

 初回先頭の1打席目で右中間フェンス直撃の二塁打を放つと三盗を決めて50盗塁。2回2死一、二塁の2打席目は右前適時打を放ち、二盗を決めて51盗塁とした。3回2死一、三塁の3打席目は左中間への2点適時二塁打。6回1死二塁の4打席目からは49号2ラン、50号2ラン、51号3ランと圧巻の3打席連続本塁打を放った。1試合の3本塁打、6安打、10打点などは自身最多だった。

 運命か偶然か。この日は現地時間で9月19日。ちょうど1年前の23年9月19日は、大谷はロサンゼルスの病院で18年10月以来2度目となる右肘手術を受けていた。今季は打者に専念。開幕戦出場も心配されたが、2月のキャンプインから順調にリハビリを進めて、打者として問題なく3月20日の開幕戦に「2番・指名打者」で出場して、初戦から安打も盗塁もマーク。開幕前のオープン戦では本塁打を放つなど、手術の影響は打撃にはないようにも見えた。

 開幕後にはキャッチボールも再開。8月からはブルペン入りし、すでに150キロも計測している。ロバーツ監督はわずかな可能性ながらプレーオフに登板する可能性についても否定していない。2度目の右肘手術とあって、慎重にはなっているが、順調にリハビリは進んでいる。

 昨年の手術後には、ドジャース移籍、デコピン公開、結婚発表、水原元通訳との別れ…など多くの出来事があって、グラウンドでも打者に専念しながら打って、走ってで本塁打と打点の2冠王、2年連続3度目のMVPに大きく近づいている。

 同じく右肘手術の影響で打者に専念した19年は18本塁打と、前年より成績が落ちたが、今季は打って、走って圧巻の活躍を見せている。手術からちょうど1年で迎えた「生忘れられない日になるんじゃないかな」という日については「リハビリとその試合は全く分けるようにはしているので。ただ、リハビリの過程は楽しいことばかりではないですし、進むところもあれば後退することももちろんある。そこをなるべく試合に引きずらないように、気持ちを切り替えてバッターで出る時はそこに集中するように一応心がけてはいます」と話した。