負傷者続出で高まる投手・大谷翔平待望論 球場係員までブルペン撮影、米記者から質問相次ぐ事態

AI要約

ドジャースのギャビン・ストーン投手が今季中の復帰が絶望となり、負傷者が続出しているチームの状況が厳しい。

一方、大谷翔平投手は復帰に向けて積極的なリハビリを行い、メディアやファンから注目を集めている。

投手の大谷は50本塁打&50盗塁という記録に挑戦中であり、復帰の可能性に対する期待が高まっている。

負傷者続出で高まる投手・大谷翔平待望論 球場係員までブルペン撮影、米記者から質問相次ぐ事態

 米大リーグ・ドジャースのギャビン・ストーン投手が18日(日本時間19日)、今季中の復帰が絶望となった。ワールドシリーズ制覇を狙うチームは投手陣に負傷者が続出。右肘手術からのリハビリを続ける大谷翔平投手には、米記者やファンから熱視線が送られている。

 米カリフォルニア州地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス記者は、Xでこの日の敵地マーリンズ戦前に取材に応じたデーブ・ロバーツ監督について紹介。ストーンの今季中の復帰は「極めて可能性が低い」と明かしたという。ドジャースはすでにエース右腕タイラー・グラスノーが右肘の負傷で今季絶望。クレイトン・カーショーなども離脱中で厳しい台所事情が続く。

 そんな中、注目が集まっているのが投手・大谷だ。この日は3日連続でキャッチボール。右中間付近から右翼ポールの相手に力強く投げ込んだ。その後は4日ぶりにブルペンで30球ほど投球。16日(同17日)までブレーブスとの4連戦を行ったアトランタでは、グッズ販売などを担当する球場係員も大谷のブルペンを覗き込んで写真を撮るほど、注目度の高さは一目瞭然だった。

 ブレーブスとの4連戦から、ロバーツ監督には大谷の今季中の復帰について米記者から質問が繰り返されてきた。指揮官は「過去の例を見ても可能性は極めて低い」としながらも「ゼロではない」「どんなことでも可能性はある」と完全否定はせず、慎重な姿勢。17日(同18日)には、大谷自身も報道陣からの同様の質問に「わからない」「投手コーチとはほとんど話していない」とした。

「50本塁打&50盗塁」に迫っていることもあり、球界全体でも投手・大谷の復帰は注目のトピック。元エンゼルス監督で、大谷の二刀流起用にも尽力したジョー・マドン氏はMLB専門局「MLBネットワーク」の番組「MLBナウ」に出演し「彼なら、私はやるよ」と救援起用を提案。リスクを指摘したうえで「まあでも、ショウヘイはショウヘイだ」と語っていた。

 2020年以来のワールドシリーズ制覇を目指すドジャース。万全の状態で復帰することが最善だが、大谷への注目度は高まっている。