新潟 7戦ぶり黒星 攻守に精彩欠き7位浮上ならず

AI要約

新潟は台風の影響で中止となった代替試合で名古屋に0-3で敗れ、7試合ぶりの黒星を喫した。

名古屋のプレッシャーにはまり、ミスが目立ち3失点で完敗。全体のリズムが崩れ、得点もできない展開となった。

指揮官や選手たちはミスを反省し、次節に向けてrapidに切り替える必要があると語っている。

 ◇明治安田J1第29節 新潟0-3名古屋(2024年9月18日 豊田ス)

 台風の影響で中止となった代替試合で、J1新潟は名古屋に0―3で完敗。7試合ぶりの黒星を喫した。前半15分に先制を許し、同44分には中盤でのミスから逆襲で2失点目を喫した。後半33分にも3点目を決められ、逆に終盤の決定機はものにできず2試合ぶりの無得点に終わった。順位は11位となった。次節は22日にホームで神戸と対戦する。

 名古屋の術中にはまり、はね返すことができないまま3失点で敗れた。松橋監督は「スコア、内容ともに名古屋のゲームだった。良さを打ち消されたシーンが非常に多く見られた」と完敗を認めた。

 J1随一のポゼッション率を誇る新潟に対しては、前線から圧力をかけてくる相手は多い。直近では町田も湘南も前からマンツーマン気味でボールを奪いにきたが、それをしっかりと剥がしてきた。

 ただ名古屋は「マンツーマン気味に来るというのは予想通りではあったが、予想以上にうまくいかなかった。町田や湘南よりも徹底して、特にボランチのところは消しに来ていた」と宮本。ショートパスでリズムが出ず、ロングボールも使ったが息が合わずに全体が間延びした。セカンドボールを拾われて押し込まれ、前半15分に先制を許した。

 そこから挽回したかったが、この日はミスが目立った。指揮官が「クオリティーは本当に低かった。判断も含め、質を最低限発揮できなければ自分たちのリズムはなかなかできない」と言うように、要所で単純なミスが出た。宮本は「剥がさないと、うまくやらないと(思い)、シンプルでいいのにひねってしまった」と反省する。

 ミスが失点につながり、ゴール前でも精度を欠いて2試合ぶりの無得点。高い技術を基盤にした本来のプレーをここまで発揮できなかったのは珍しく、松橋監督も「悔しいけれど、こういうこともある。監督が悪いから負けたと片付けて、その代わり次の神戸戦にすぐに切り替えてほしい」と選手たちに促した。

 勝ち点41の7位横浜から同37の15位京都まで勝ち点差はわずか4。混戦の中位から抜け出すためにも必要なのは勝ち点3だ。FW長倉は「引きずっても意味はない。1つの勝ちで順位が入れ替わる。切り替えて神戸戦に向かいたい」と前だけを見据えた。(西巻 賢介)