【びわこボート G1びわこ大賞】深井利寿 12年ぶり2回目のG1制覇&地元周年初制覇

AI要約

1号艇の深井利寿が待望の地元G1初優勝を達成。

深井利寿が相棒59号機との信頼関係で冷静な走りを見せ、優勝戦で完封。

滋賀支部が勢いに乗り、来年の若松SGクラシック出場権も獲得。

【びわこボート G1びわこ大賞】深井利寿 12年ぶり2回目のG1制覇&地元周年初制覇

 ボートレースびわこの開設72周年記念「G1びわこ大賞」優勝戦(優勝賞金1200万円)が17日、第12Rで争われ、1号艇の深井利寿(50=滋賀)がインからしっかりと押し切って勝利。2012年6月の児島60周年以来、12年ぶりとなるG12度目の優勝を決めるとともに、待望の地元G1初優勝を達成した。3コースから握って回した篠崎元志が2着。2コースから1番差しで粘った馬場貴也が3着に入った。なお6日間の売り上げは74億473万1300円で、目標の65億円を上回った。

 初日に見せたディープな全速差しが一気に流れを引き寄せた。6コースという不利な位置から鮮やかに抜け出して1着ゴール。その後も、その姓のごとく〝深イイ〟攻めを繰り出して、王道一直線で待望の地元G1初優勝にこぎつけた。それもこれも「ノーハンマー」だった相棒59号機が生み出すハイパワーのおかげだ。

 「自分的には今まで扱ったエンジンの中では節イチだと思っています。優勝戦もエンジンを信じていたので、落ち着いて自分のターンができました」

 8月の中間整備で激変した相棒に全幅の信頼を置いた。あとはレースに集中するだけ。優勝戦も実に冷静な走りで他艇を完封した。

 「児島でG1を優勝した時もうれしかったけど、やっぱり地元GⅠは違いますね。最高です」

 深井が優勝した直後には宮島オールレディースで弟子の遠藤エミも師匠を祝福するVゴールを決めた。

 「同じ日に(遠藤と)優勝できてうれしいです。本当に今の滋賀支部はすごいので、自分もついていけるように思ってやっています」

 8月のプレミアムG1レディースチャンピオン(福岡)で遠藤が優勝してから、馬場貴也(まるがめSGメモリアル)と丸野一樹(三国G2MB大賞)が優勝して、さらに今回の深井が続いた。勢いに乗る支部。これで来年の若松SGクラシック出場権もつかんだ。

 「まだSGで1着を獲れていないので(初出場だった13年3月の平和島クラシックが4,6,2,4,4,4,3,2,2着。同7月の若松オーシャンカップは6,2,3,5,5,2,6,6着)、獲りたいですね」と語る。50歳になっても謙虚で実直なところは変わらない。今後も地道に目の前の一走に集中する。

 ◇深井 利寿(ふかい・としひさ)1974年(昭49)8月8日生まれ、滋賀県出身の50歳。滋賀支部所属。81期。97年11月びわこ一般戦でデビュー。2001年4月とこなめ一般戦で初優勝。通算成績6961走1473勝16V。1メートル62。血液型O。