【福留孝介の目】中日・石川昂弥らの走塁への意識に苦言「一つ前の塁を取れるかが勝敗にかかわってくる」

AI要約

福留孝介さんが後輩選手の走塁について苦言を呈した。木下の場面や石川昂のプレーを例に挙げ、前の塁を取る姿勢の重要性を指摘。

石川昂のランナーとしての判断ミスについて言及。一塁から三塁を狙う意識の欠如を指摘。

走塁において、前の塁を取ることが勝敗に影響する重要な要素であることを説いた。

【福留孝介の目】◇12日 中日4―9ヤクルト(バンテリンドームナゴヤ)

 中日OBで本紙評論家の福留孝介さんが、後輩たちの走塁への意識に苦言を呈した。

 まずは2回無死一塁で木下が中前打を放った場面。フルカウントでスタートを切って二塁ベース近くまで進んでいた一走・石川昂が、目の前に飛んできた二遊間のライナー性の打球に立ち止まり、二塁止まりとなった。「もしライナーを取られたら、あそこで止まっても一塁に戻ることなどできない。止まらずに三塁を目指さなければ」と福留さんはこのシーンについて説明した。

 続くは5回無死満塁で石川昂が左前2点適時打を放った場面。左翼手・サンタナのバックホームが高く、だれもカットできなかったにもかかわらず、一塁走者の細川は二塁で止まっていた。「サンタナが中継の選手に投げていたならストップでいいが、送球を見て三塁へ進める準備をしておかないと」。いずれも一つでも前の塁を狙うという姿勢が欠如していたことを指摘。「一つ前の塁を取れるかどうかが勝敗にかかわってくる」と大事さを説いた。