【阪神】元祖・二刀流助っ人ムーア氏が日刊スポーツ大阪来社 03年10勝&打率.326V貢献

AI要約

元阪神の左腕投手であるトレイ・ムーア氏が大阪を訪れ、そのキャリアや思い出について語った。

ムーア氏は勝利を挙げる投手として活躍した他、打撃でも高い能力を示し、阪神の優勝に貢献した。

現在は指導者として若い選手を育てる傍ら、過去の対戦相手やプレーの思い出について誇らしげに振り返った。

【阪神】元祖・二刀流助っ人ムーア氏が日刊スポーツ大阪来社 03年10勝&打率.326V貢献

 阪神などで左腕投手として活躍し、力強い打撃でもファンを魅了したトレイ・ムーア氏(51)が12日、大阪・中之島の日刊スポーツ大阪本社を訪れた。

 ムーア氏は02年に阪神入りし、10勝をマークした。03年も10勝を挙げ、チームの18年ぶりの優勝の立役者に。打撃のよさでも知られ、03年には43打数14安打で打率3割2分6厘と、野手顔負けの数字を残した。

 04年にはオリックスに移って6勝を重ね、同年限りで引退した。日本球界通算64試合、26勝23敗、防御率4・28という成績だった。

 現在は米国テキサス州で、高校生を指導。野球はもちろん、プロ入り前に行っていたアメリカンフットボールのコーチも務めている。

 94年に全米ドラフト2巡目でマリナーズに指名された際には、投手か野手かどちらを希望するか問われた。左腕という特性を生かすため、投手でのプレーを望んだという。

 筋金入りの元祖・二刀流助っ人は「打席に入ったとき、ファンが喜んでくれているのはよく分かっていたよ。フィールドに出れば、バッティング、投球、そしてスライディングも含め、全力を尽くすのが大切だと思っていたからね」と誇らしげに語った。

 思い出の対戦相手には、巨人の上原浩治を挙げた。ムーア氏は打者として4打数ノーヒットと抑えられたものの「私に対しても、容赦なくフォークボールを投げてきた。バッターとして警戒してくれたんだろうね」と、少し白髪の交じった自慢のヒゲをピクつかせた。

 今回のムーア氏の来日は、日本プロ野球外国人OB選手会(JRFPA)の招きによるもの。同氏は12日、甲子園での阪神-DeNA戦でファーストピッチを行い、懐かしい聖地のファンとの再会を果たす。

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