巨人・阿部監督、菅野5回降板は中4日起用のため「勝ちパターンを信頼」”阿部マジック”さく裂で2位と2ゲーム差に
AI要約
広島１―６巨人で巨人が快勝。阿部監督は菅野を５イニングで降板させ、次回の中４日で投げさせる勝負に出る。
代打・秋広が4点目を挙げる活躍を見せ、巨人は防御を固め広島の反撃を抑える。
菅野も14勝目を挙げリーグ2冠を守った。首位攻防第１ラウンドで大きな前進を果たす。
◇１０日 広島１―６巨人（マツダ）
腹をくくった。巨人・阿部慎之助監督は３点リードの場面で、５イニング１安打無失点の先発・菅野を次回中４日で起用するために降板させる勝負に出た。盤石の勝ちパターンが最少失点で切り抜け、苦手の敵地マツダで２位・広島に快勝。ゲーム差を２に広げた。
３―０で迎えた６回２死一、三塁で”阿部マジック”がさく裂した。５イニングで５７球しか投げていない菅野に、代打・秋広を送った。この試合まで勝ち星と勝率でセ・リーグ２冠の右腕を、中４日で１５日の中日戦（東京ドーム）に投げさせるためだ。
昨季１０本塁打を放って飛躍が期待された秋広は、今季ここまでわずか２１試合出場とくすぶっていた。「チャンスで打席をもらったからには、何としてもいい結果を出したかった」。悔しさをバットに込め、広島先発・森下の浮いた変化球を逆方向にはじき返して４点目を挙げた。
６回からは５投手をつぎ込み、広島の反撃を１点に抑えた。タクトがさえ渡った指揮官は「勝ちパターンを信頼していた。（秋広の適時打が）大きな追加点になったし、投手も多少は楽に放れたかな」と采配のキーになった選手たちをほめた。
１４勝目を挙げてリーグ２冠を守った菅野も「次は中４日だと分かっていたから、少ない球数でと思っていた」とニヤリ。エースの余力を残しながら、首位攻防第１ラウンドで広島を投打に圧倒。４年ぶりのリーグ制覇へ大きく前進する１勝となった。
