大谷翔平を尊敬する19歳バドミントン逸材 小学生で「3番・三塁」→バド高校王者になった沖本優大の夢

AI要約

バドミントンの全日本社会人選手権で活躍する19歳の沖本優大。男子シングルスと男子ダブルスで好成績を収め、将来は世界を目指す意気込みを語る。

沖本は高校時代にバドミントンで2度の全国優勝を経験した才能だが、野球が大好きであり、その粘り強いプレースタイルは野球からの影響があるという。

沖本の目標は日本代表に選ばれること。身長のハンディを克服し、攻撃力を向上させつつも、自身の長所である粘り強いプレーを伸ばしていく意欲的な姿勢がうかがえる。

大谷翔平を尊敬する19歳バドミントン逸材 小学生で「3番・三塁」→バド高校王者になった沖本優大の夢

 バドミントンの全日本社会人選手権は9日、鳥取県民体育館で3日目が行われた。男子シングルスでは沖本優大(BIPROGY)が4、5回戦でともにストレート勝ちを収めた。ドジャース・大谷翔平投手を尊敬する19歳。「日本代表に選ばれるように」と世界の舞台を見据える。

 4回戦をストレート勝ちした沖本は、5回戦で加藤太基と対戦。捨て身の守備とキレのある攻撃で圧倒した。序盤に12連続得点を奪い、第1ゲーム(G)を21-7で先取すると、第2Gも21-12で勝ち切った。男子ダブルスでも6回戦進出を決めており、「2種目で明日につなげられてよかった」と安堵の表情を浮かべた。

 埼玉栄高出身の19歳。2年時には全国高校選抜大会で男子団体、シングルス、ダブルスの3種目を制し、3年時の全国高校総体では男子シングルスとダブルスで2冠を達成した高校王者だ。

 そんな逸材が試合後の取材で目を輝かせたのが「自分、めっちゃ好きで」と話す野球の話題。大のカープファンで、小学生まではバドミントンとの“二刀流”。「3番・三塁、沖本でした」と笑顔で明かすが、中学からバドミントンに絞った。「野球は全国大会に出場できなかったけど、バドミントンは全国優勝できたから」。高みを目指しての選択だった。

 野球の経験は無駄ではない。身長164センチと小柄な沖本の持ち味は粘り強いプレー。「ディフェンスは野球からきているかも。肩も強くなったと思う」。コート上では内野手を彷彿させる動きも見せ、機敏な守備から得点を重ねた。

 尊敬する人物はドジャースの大谷。「自分は1つに絞ったけど、大谷選手は二刀流で誰もやっていないことを達成している」。バドミントンに全てを捧ぐ沖本も、目指すは世界。「日本代表に選ばれるように。身長がないから攻撃力で劣るけど、そこを強化するのも大事だし、自分の長所の粘り強いプレーも伸ばしていきたい」と将来を見据えた。