劇的4強進出導いたJ1名古屋・GKランゲラック、今季限り退団も「あと2試合勝てばさらにプレーを見せられる」【ルヴァン杯】

AI要約

名古屋グランパスのGKランゲラックが、PK戦での活躍でチームを4強進出に導く

ランゲラックはPKを蹴り、ゴール左に成功。GKとしての経験を生かす

今季限りで退団するランゲラックはファンに感謝の気持ちを示しつつ次なる戦いへと向かう

劇的4強進出導いたJ1名古屋・GKランゲラック、今季限り退団も「あと2試合勝てばさらにプレーを見せられる」【ルヴァン杯】

◇8日 ルヴァン杯準々決勝第2戦 広島1―2(計2―2、PK1―3)名古屋(エディオンピースウイング広島)

 名古屋グランパスのGKランゲラックが、守護神としてだけではなく、「攻撃」でもチームを4強進出に導いた。2試合計2―2で突入したPK戦で、広島の1人目が外した後、2人目のMF満田、4人目のMF松本をストップ。さらに、2人目のキッカーとして臨み、ゴール左に成功。劇的な勝利をたぐり寄せた。

 異例中の異例、2人目でのキッカー。長谷川監督は「1番目に蹴らせますかとコーチから話があって、ミッチ(ランゲラック)が一番うまいのは分かっていた。蹴らせることに異論はなく、あとは順番」と説明した。

 ランゲラック自身、PKを蹴った経験は、もちろんないが「GKとして、毎日ボールを蹴る練習はしている。落ち着いて蹴られた。GKとして点を決めることができてすごくうれしい」と笑顔。「自分でもPKはうまいと思っている」とクールな表情だった。

 そもそもが、120分を通じて好セーブを連発しながら、延長前半12分に広島のMF東のスーパーFKを浴び、一度は敗色濃厚となる報われない展開だった。延長後半7分、広島のMF越道のクリアミスによるまさかのオウンゴールで転がり込んできたPK戦。「オウンゴールで点を決めることができた後には、PK戦で必ず勝つんだと自信を持ちながら臨んだ」と振り返った。

 今季限りでの退団を発表している背番号「1」。「あと2試合勝てばさらに3試合、ルヴァン杯でプレーしてるところを見せることができる。最後まで戦って、その3試合全部で、サポーターの皆さんの前でプレーできれば」。去りゆくことをどこまでも惜しませる活躍、ほほ笑みで、次なる戦いへと向かう。