ロッテ・佐々木朗希、スライダーに頼りながら今季8勝目「劇的に変わることはないと思うが…」試行錯誤しながら本来の姿を取り戻す

AI要約

ロッテ先発佐々木朗希投手がスライダーを駆使して苦しい投球をしのぎ、5イニングを3失点で勝利。直球の制球が乱れ、次第に逆転を許すも、味方の再逆転で勝利投手に。謝罪しつつも、試行錯誤を続け、本来の投球姿勢を取り戻す意向。

チームメート藤原からの助言を受け、打者の心理を読んでスライダーでカウントを稼ぎ、工夫するも、真っすぐとフォークを軸に本来の姿を取り戻すことを誓う。

ポストシーズン進出を目指す重要な9月。佐々木投手は直球とフォークを磨きながら、試合での振り返りや試行錯誤を通じて成長を目指す。

ロッテ・佐々木朗希、スライダーに頼りながら今季8勝目「劇的に変わることはないと思うが…」試行錯誤しながら本来の姿を取り戻す

◇8日 ロッテ9―5楽天(ZOZOマリン)

 「第三の球種」のスライダーに頼る苦しい投球ながらも、ロッテの先発右腕・佐々木朗希投手が5イニングを3失点でしのぎ、今季8勝目を挙げた。

 この日の最速は159キロどまり。しかも立ち上がりからシュート回転が目立ち、制球が乱れた。1回は左打者の渡辺佳に外角高めの158キロの直球を左前に運ばれて先制点を許した。逆転してもらった5回にも左打者の辰己、渡辺佳にいずれもスライダーを適時打にされ、逆転を許した。

 味方の再逆転で勝利投手となったものの、「結果的に逆転してもらったが、あの時点ではリードを守りきれず降板してしまい、申し訳なく思っています」と謝罪。「勝ちについては野手が打ったからだけ。反省しなきゃ駄目だなと思っています」と表情は終始さえなかった。

 直球が走らない中、この日2打点を挙げたチームメートの藤原からのアドバイスに救われた。「打者は朗希の一番いい真っすぐを待っている。変化球で(カウントを)取りにいったら打者は迷うはず」と助言され、スライダーでカウントを稼いだ。「工夫しているが、やっぱり軸になるのは真っすぐとフォーク。残り短いので劇的に変わることはないと思うが、常に磨きをかけていきたい」。ポストシーズン進出が懸かる勝負の9月。試行錯誤を続けながら、直球とフォークで三振を奪う本来の姿を取り戻す。