アイルランド代表戦で得点のライス「祝うようなことはしたくなかった」かつてはアイルランド代表としてもプレー

AI要約

イングランド代表MFデクラン・ライスがアイルランド代表戦後にコメントを残し、祖父母や家族がアイルランド出身であることを明かした。ゴールを祝うことを避けた理由やアイルランド代表としての素晴らしい経験に触れた。

同じくアイルランドルーツを持つジャック・グリーリッシュも祖父母の出身地を明かし、試合中のブーイングについてコメント。家族にアイルランド系が多いことを説明し、負の感情は持っていないことを示した。

アイルランド代表戦で得点のライス「祝うようなことはしたくなかった」かつてはアイルランド代表としてもプレー

アーセナルに所属するイングランド代表MFデクラン・ライスが、UEFAネーションズリーグのアイルランド代表戦後にコメントを残した。イギリス『Sky Sports』が伝えている。

イングランド代表は現地時間7日、アイルランド代表との一戦に臨み、ライスとジャック・グリーリッシュの得点で0-2とリー・カーズリー暫定監督の下、初陣を勝利で飾った。

この試合でスタメン出場を果たしたライスは、アイルランドにルーツを持ち、ユース年代の同国代表に選出され続けた。さらにフル代表でも国際親善試合の3試合に出場にしていたが、その後にイングランド代表入りを目指すことを公言。2019年3月にUEFA EURO 2020 予選のチェコ代表戦でイングランド代表デビューを飾っている。

試合の11分に先制点を挙げたライスは、ゴールセレブレーションを行わなかったが、その理由を次のように説明している。

「(ゴールを)祝うことは失礼に値すると思った。僕の祖母と祖父、父方の家族はみんなアイルランド人で、今は亡くなっている。彼らはここにはもういないが、正直に祝うようなことはしたくなかった」

「アイルランド代表としてプレーしたことは本当に素晴らしい時間だった。フル代表でもU-19でもU-21でもいい思い出がある。だから悪いことは何も言えないし、彼らの幸運を祈っている」

またマンチェスター・シティに所属するグリーリッシュも、祖父母がアイルランド出身で、アイルランドのルーツを持っている。かつてはグリーリッシュもアイルランドの年代別代表に選ばれており、2015年3月に同国のフル代表に選出されるも辞退し、イングランド代表入りを決断している。

試合中にブーイングを受けたことに関して問われたグリーリッシュは「僕とデック(ライス)が予想していた通りだった。試合前にも言ったが、何も悪いことはない」と答え、問題にはしていないようで、次のように語った。

「僕たち2人はここでのプレーを楽しんだ。僕の家族にはアイルランド系が多いし、僕には悪い感情はまったくない」