ライスがキャプテンマークを拒否した理由とは?アイルランド代表への思いも語る「素晴らしい思い出」

AI要約

イングランド代表MFデクラン・ライスは、アイルランド代表との試合でゴールを挙げるも、ゴールを祝わず、アイルランドへのリスペクトを示す。

ライスはアイルランド代表としてもプレー経験があり、激しいブーイングを受ける中でも敬意を表明。アイルランド人祖父母に捧げた言葉も。

試合終盤、ハリー・ケインからキャプテンマークを受け取る機会があったが、経験豊富なジョン・ストーンズに譲り、自身の謙虚な姿勢を示した。

ライスがキャプテンマークを拒否した理由とは?アイルランド代表への思いも語る「素晴らしい思い出」

イングランド代表MFデクラン・ライスは、アイルランド代表との試合について語っている。

7日に行われたUEFAネーションズリーグのリーグB・グループ2で、アイルランドと敵地で対戦したイングランド。リー・カーズリー暫定監督の下で迎えた初戦で、11分にはライス、26分にはジャック・グリーリッシュがネットを揺らし、2-0の勝利を収めている。

この試合でゴールを奪い、フル出場で勝利の立役者となったライス。しかし、先制点の場面では自らのゴールを祝わなかった。父方の祖父母はアイルランド出身であり、自身も各アンダーカテゴリーから同国代表を経験。フル代表としても3試合の出場経験を誇るが、2019年にイングランド代表へと鞍替えしている。そのため、ダブリンで行われた今回の一戦でも激しいブーイングを浴びている。

ライスは今回の件について、イギリス『スカイスポーツ』で「セレブレーションをすることは、本当に失礼だと思ったんだ」と説明している。

「僕の祖父母、父方の家族はみんなアイルランド人なんだ。もう亡くなってしまっているけどね。今日もここにはいなかった。でも正直に言うと、そんなことはしたくなかったんだよ」

「アイルランド代表としてプレーし、本当に素晴らしい時間を過ごせた。ファーストチーム、U-19、U-21でもね。素晴らしい思い出が残っている。だから、悪いことなんて何も言えないんだよ。彼らの幸運を祈る」

なおこの試合の84分、主将ハリー・ケインが交代でピッチを下がる際、ライスにアームバンドを託そうと歩み寄った。しかし、ライスはこれを拒否。DFジョン・ストーンズに渡すように指示している。この行動も話題となったが、本人は以下のように説明した。

「ケインが僕にキャプテンマークを渡そうとしたのは明らかだったけど、ストーンズの方が僕より歳上で経験豊富だ。だからハリーに『ジョンの方がふさわしいよ』と言っただけだよ。『ジョンに譲ってくれ』とね。それだけの話。大事にする必要もない。ジョンは年長者の1人だし、ハリーがいないときはキャプテンを務めていた。だから正しい判断だと思う」