【パリパラリンピック】広瀬順子が柔道日本女子勢初の金メダル 視力低下で苦しむも…決心「毎日楽しく生きよう」

AI要約

パリパラリンピックの柔道女子57キロ級(弱視)で金メダルを獲得した広瀬順子は、苦難を乗り越えて生きる喜びを感じ、競技に取り組む姿勢が光る。

小学生の頃に柔道を始め、高校時代に膠原病による視力低下に見舞われるも、大学生時代に再び競技世界に復帰。頑張りや喜びを忘れず、努力を積み重ねて金メダルを勝ち取った。

ウズベキスタン選手を破り、女子日本勢として初めて金メダルを獲得した広瀬順子は、パリでの輝かしい勝利を成し遂げた。

【パリパラリンピック】広瀬順子が柔道日本女子勢初の金メダル 視力低下で苦しむも…決心「毎日楽しく生きよう」

 パリパラリンピックの柔道女子57キロ級(弱視)で金メダルを獲得した広瀬順子(33=SMBC日興証券)は〝楽しく〟を胸に、大舞台で最高の輝きを放った。

 小学5年の時に柔道が題材の少女漫画「あわせて1本!」の主人公に憧れて柔道をスタート。高校時代には全国高校総体(インターハイ)に出場したものの、大学1年時に膠原病の一種である成人スティル病の合併症により視力が低下。約半年間の入院生活中は集中治療室(ICU)で治療を受けたこともあったという。

 当時を「つらいことはたくさんあった」と振り返る一方で「やっぱり生きていることがすごく幸せなことだと感じていたので、目が見えにくくても、毎日楽しく生きようと決めた」と決心。高校卒業後は柔道から離れていたが「もう一度自分が一生懸命になれるものがほしいと思った。たまたま大学生の時にゴールボールの試合の手伝いに行った際に、選手たちがすごく楽しそうに競技をしているのを見て、自分もあんなふうに柔道をしたいという気持ちになった」と再び競技の世界へ飛び込んだ。

 当初は組み合った状態で試合を行うスタイルに苦戦しながらも「自分の中で力の入れ方とか技のかけ方とかに工夫を重ねた」。今大会は決勝でウズベキスタン選手を下して、同競技の女子日本勢で初めて頂点の座を奪取。花の都で君が代を響かせた。