【日本ハム】新庄剛志監督「見逃して余裕の笑み」代打マルティネスに打てのサインもサヨナラ四球

AI要約

日本ハムがサヨナラ勝利し、8年ぶりに貯金を14に増やした。

新庄監督の采配や選手の活躍が勝利に貢献し、首位との差を8に詰めた。

北海道胆振東部地震から8年、チームは少しでも笑顔を与えることを目指して戦っている。

【日本ハム】新庄剛志監督「見逃して余裕の笑み」代打マルティネスに打てのサインもサヨナラ四球

<日本ハム3-2オリックス>◇6日◇エスコンフィールド

 日本ハムがサヨナラ勝ちで、日本一に輝いた16年以来8年ぶりに貯金を14に増やした。9回2死満塁で代打のマルティネスが3ボールからストライクを1球見逃し、5球目で四球を選んだ。起用した新庄剛志監督(52)は「ノースリーから打てのサイン。自分で見逃して余裕の笑みをベンチの方に送ってきたから(笑い)。何かしてくれるだろうと。さすがです」とたたえた。

 フィニッシュ前のチャンスメークでは思い切った采配がさえた。無死一塁から浅間が送りバント失敗で1死一塁に。清宮の打席の初球で、代走五十幡が二盗に成功した。新庄監督は「一番やりたくない。あの役目は。失敗したら何しとんねん、成功したら当たり前のような」。どきどきのミッションを決めた韋駄天(いだてん)の足も、勝因に挙げた。

 ソフトバンクが敗れ、6月14日以来、約3カ月ぶりに首位とのゲーム差を8に詰めた。4日の勝利後は追い付く可能性を「1%」としていたが「3%ぐらい上がったんじゃない。僕は上しか目指さない」。44人が亡くなった北海道胆振東部地震から、ちょうど8年。「少しでも笑顔を与えられるチームができている。きょう勝てて良かったです。みなさんの力になれれば」。北海道の夢を背負い、楽しみながらタカを追う。【永野高輔】