水泳で2つの銅メダル 女子のエース・辻内彩野「心折れずに」、高校生の木下あいら「メダルのチャンスはこれしか」【パラリンピック】

AI要約

辻内彩野選手が水泳の女子100m自由形(S12)で銅メダルを獲得。木下あいら選手も200m個人メドレーで銅メダルを獲得。

辻内は父がスイミングスクールコーチ、母が元全国大会出場者で水泳一家出身。2017年からパラ水泳を始め、今大会で初の表彰台に。

木下は15歳から競技を始め、世界パラ水泳選手権で銀メダルを獲得。初のパラリンピックでメダルを獲得し、喜びを語った。

水泳で2つの銅メダル 女子のエース・辻内彩野「心折れずに」、高校生の木下あいら「メダルのチャンスはこれしか」【パラリンピック】

■パリパラリンピック(日本時間5日)

水泳の女子100m自由形(S12・弱視)で女子のエース・辻内彩野(27、三菱商事)が銅メダルを獲得。現役高校生の木下あいら(18、三菱商事)も200m個人メドレー(知的障がい)で銅メダルを獲得した。

5レーンの辻内は、6位で折り返したが後半順位を上げ、1分01秒05の3位でフィニッシュ。2度目のパラリンピックで自身初の表彰台となった。

父はスイミングスクールのコーチ、母は全国大会への出場経験を持つ水泳一家で生まれ、小学校3年生で水泳を開始した。大学入学後に視力が低下し2017年からパラ水泳へ。東京大会はS13クラスで出場したが、病気の進行もあり今大会はクラスを変更して挑んだ。

辻内は「前半思うように体が動かなくてちょっと遅い入りではあったんですけどそこで心折れずに折り返して上手くいけたので良かったかなと思っています。後半は強い方だったので自信をもっていきました」と振り返った。

200m個人メドレーに出場した木下は、徐々に順位を上げ、銅メダル(2分25秒96)を獲得した。15歳で競技を開始し、翌年(2023年)の世界パラ水泳選手権では200m個人メドレーで銀メダル。今大会の目標に掲げていた「自己ベストを更新しての金メダル」はならなかったが、初のパラリンピックで堂々のメダル獲得となった。

レースを終え木下は「ベストではないんですけど調子の悪かったところからメダルに届いたのは嬉しいです。(後半は)メダルのチャンスはこれしかないと思って頑張って泳ぎました」と喜びを語った。

■辻内彩野(つじうち あやの)

1996年10月5日生まれ 東京都出身 昭和学院高卒

9歳で水泳、21歳でパラ水泳を開始。得意種目は50m自由形、100m自由形。

■木下あいら

2006年8月11日生まれ 大阪府出身 四條畷学園高校3年

2022年、15歳の時に競技を開始し2023年の世界パラ水泳選手権200m個人メドレー銀メダル。2024年日本パラスポーツ新人賞受賞。