ナ・リーグ新人王の本命が逆転 パイレーツの剛腕スキーンズを追い抜いたパドレス期待の星

AI要約

メジャーリーグのナ・リーグ新人王争いにおいて、21歳のパドレス選手メリルが22歳のパイレーツ選手スキーンズを抜いて逆転する展開がある。

メリルは8月以降に大活躍し、打率.289、21本塁打、79打点、16盗塁という成績を残している一方、スキーンズも18試合で8勝2敗、防御率2.23と好成績を続けているが、疲労も指摘されている。

スポーツブックのオッズではスキーンズが圧倒的有利だったが、現在はメリルがトップに立ち、新人王は記者投票で決まる。

ナ・リーグ新人王の本命が逆転 パイレーツの剛腕スキーンズを追い抜いたパドレス期待の星

 AP通信が2日(日本時間3日)、ナ・リーグの新人王争いで、パドレスのジャクソン・メリル(21)がパイレーツのポール・スキーンズ(22)を追い抜いたと報じている。

 オールスターブレークの時点では、スキーンズで決定的な雰囲気だったが、以降のメリルの大活躍によって状況は一変。8月は打率.303、7本塁打、OPS.969。9月1日(同2日)のレイズ戦でも本塁打を放ち、3日(同4日)の試合前現在で打率.289、21本塁打、79打点、16盗塁となった。

 スキーンズも成績は安定している。ここまで18試合に先発し、8勝2敗、防御率2.23、WHIP0.95と文句のつけようがない成績。ただし1年前は大学生だった選手で、今季はすでに投球回数は109に到達。パイレーツはナ・リーグ中地区最下位に沈むチーム事情もあり、首脳陣が早めにシーズンを終了させるのではとする噂も出ている。

 加えて8月は5試合に先発し、2勝1敗、防御率3・18とメジャー4カ月間でワーストの成績ではあった。スポーツブック「MGM」はオールスター時、スキーンズを新人王の本命とし、オッズは-1200と圧倒的だったが、今現在はメリルが-800でトップが入れ替わった。

 -1200、-800は100ドルの利益を得るためにはそれぞれ1200ドル、800ドルをかけなければならないという意味である。ちなみにベースボールリファレンスのWAR(勝利貢献度)ではスキーンズが4・7、メリルが3・3、ファングラフスのWARではメリルが4・1、スキーンズが3・2である。新人王はBBWAA(全米記者協会)の記者投票で決まる。