「ビリでも良いから予選通過を」 ルーキー岡田晃平が目指す「40点」からの巻き返し

AI要約

岡田晃平が苦しいルーキーシーズンを送っているが、今週は気合を入れて戦い、暫定4位で好スタートを切った。

昨年の実績に比べ、賞金シード獲得への道のりがまだ厳しい状況だが、踏ん張りどころと認識している。

苦しい局面を乗り越えるために自身の実力不足を認め、同世代の選手たちとの競争意識を強めている。

「ビリでも良いから予選通過を」 ルーキー岡田晃平が目指す「40点」からの巻き返し

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 初日(29日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)

ルーキーイヤーを戦う岡田晃平が、ここまでの9試合を自己採点するなら「40点」。特に6月「JPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2024」からの4試合は、4日間戦えずに悔しさが募った。「どれだけ調子が悪くても、ビリでも良いから予選を通ること」。今週は、気合の入り方が今までとは違う。

「イメージ通りに打てたのは、18番のティショットだけ」とショットに不安を抱えながら、4バーディ、2ボギー「68」で2アンダー暫定4位。「今週は気合を入れていかなきゃと。それがうまくスコアに表れた」とトップ10でスタートを切るのは初めてだ。

QTランキング9位で参戦する今季は、6月「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」4位が最高位。同大会で620万円を獲得して、今季稼いだ賞金は1038万円で賞金シードに近づいた。昨年実績では、シード獲得のランキング68位(上位65名)が1283万6116円とボーダーラインまでもう少し。賞金額が大きい試合が集まるシーズン後半、踏ん張りどころと分かっていても「ひと段落して、ほっとした」と気のゆるみが出た。

JPANA PLAYERS CHAMPIONSHIP-で今季初の予選落ち。翌週「日本プロゴルフ選手権」は2日目に棄権、8月「横浜ミナト Championship」、前週「Sansan KBCオーガスタ」と2試合連続で予選通過できなかった。

「実力のなさが、恥ずかしい」。ルーキーだからこその「勢い」を武器に走ってきたが、ショットの精度、踏ん張る力と足りないものが見えてきた。同世代では杉浦悠太が日本プロでツアー2勝目。「杉浦も優勝して、出利葉太一郎もABEMAツアーで好調。同世代に負けていられない」と気を取り直したところで、久々に良い位置で週末まで戦えそうだ。

初日は大雨の影響でサスペンデッドが決定。あすからも台風10号の影響で悪天候が予想されるため、初日の好スタートは大きな貯金になる。「リスクマネジメントをしっかりして、メリハリをつけてプレーしたい。ここからが、踏ん張りどころ」と表情を引き締めた。(山梨県河口湖町/谷口愛純)