張本美和が神奈川の勝利に貢献 五輪団体銀メダル効果で会場満員 Tリーグ開幕戦白星発進/卓球

AI要約

神奈川が2季ぶり2度目の優勝を目指し、開幕戦で日本生命を3-1で破り白星発進。

パリ五輪で団体銀を獲得した張本美和がダブルスとシングルスでストレート勝利し、復帰戦を飾る。

張本は五輪からの帰国後すぐ練習を再開し、チームの勝利に貢献。観客からのサポートに感謝し、次の試合に向けて意気込む。

張本美和が神奈川の勝利に貢献 五輪団体銀メダル効果で会場満員 Tリーグ開幕戦白星発進/卓球

卓球・ノジマTリーグ(25日、代々木第二体育館)女子が開幕。満員の大観衆の中、2季ぶり2度目の優勝を目指す神奈川が昨季優勝の日本生命を3―1で破り、白星発進した。パリ五輪で団体銀メダルを獲得した張本美和(16)は、長崎美柚(22)と組んだ第1試合のダブルス、第2試合のシングルスともにストレート勝ち。五輪からの凱旋試合を快勝で飾った。五輪で団体銀とシングルス銅のメダル2つを獲得した早田ひな(24)=日本生命=は五輪での負傷のため欠場した。

パリ五輪からの帰国後初戦に臨んだ張本。チームに勢いを付けて勝利に導くと、笑顔を見せた。

「いいスタートを切りたいと思って準備をしてきた。それを出せて、勝ててうれしい」。第1試合のダブルスを2-0で好発進。第2試合のシングルスでも全日本選手権4強の赤江夏星をラリー戦で圧倒し、3-0で2勝目。チームの勝利に王手をかけた。

8月13日に五輪から帰国。息つく暇なく会見やメディア対応をこなす一方、「体力的に回復したので」と15日の午後に練習を再開し、16日からは一日フルでの練習を始めた。この日の試合まで無休だったが、プレー中は笑顔が多く見えた。

同じ対戦だった3月の昨季プレーオフ決勝より約500人多い3176人の観衆が詰めかけ、会場は満員に。張本を応援する横断幕が7本も掲げられた。「すごくうれしいし、びっくり。この中で試合ができて幸せで、当たり前ではないと感じながら試合をした」。13日の帰国会見で早田が口にして共感を呼んだ「当たり前ではない」という言葉で喜びを表現した。

2季ぶり2度目の優勝を目指すチームの主軸として「1試合1試合、1勝をつかめるように」。決意を新たにした。(高橋朝香)

★メダリスト3人に「特別賞」ノジマポイント10万円分

パリ五輪女子代表でシングルス銅メダル、団体銀メダルの早田ひな、団体銀メダルの平野美宇と張本美和に「Tリーグ特別賞」が授与された。五輪での活躍が評価され、3人にはタイトルパートナーのノジマから「ノジマポイント10万円分」が贈られた。左腕の治療中で試合を欠場した早田は「皆さんの応援は本当に心強く、つらい場面での支えになりました。選手みんなに大きな応援で後押しして頂けるとうれしいです」と感謝を表した。