「知らない8人で1つのトイレ」オリンピアンが明かした"赤裸々"パリ五輪選手村内情「だから、どえらいんです」

AI要約

パリ五輪中の選手村問題についてバスケ女子日本代表の馬瓜エブリンがコメント。自身が宿泊した選手村については特に不自由がなかったと述べる一方、パリの選手村では厳しい環境だったことを明かす。

他競技の選手たちを尊敬するエブリン。食事面や部屋の環境に不満の声が上がる中、持続可能な大会をテーマに様々な施設が整備されたが、アスリートの不満も根強い。

選手村の環境を通じて、他競技の選手たちへのリスペクトを示すエブリン。パリ五輪は忘れられない大会となりそう。

「知らない8人で1つのトイレ」オリンピアンが明かした

 パリ五輪が閉幕して時間が経過する中、改めて熱戦の裏側もクローズアップされている。

 今大会では選手村の生活環境においてもアスリートから様々な声が聞こえてきたが、そんな中、パリ五輪・バスケットボール日本女子代表の馬瓜エブリンが22日までにインスタライブを行い、パリ五輪中に話題となった「選手村問題」に関して率直な感想を語った。

 エブリンらバスケ代表チームが過ごしたのは話題のパリ五輪選手村ではなく、競技が行われたパリから車で2時間ほどの距離にある、バスケ専用のリールの選手村だったという。

 同選手村に関しては「全然不自由なかったですよ」と振り返ったエブリン。

 部屋の具体的な様子に関しては「ひとり部屋で段ボールベッドじゃないし、水不足もほぼなかった」とした。気になるご飯事情に関しては「正直言うとおいしくはなかった」と告白しながらも、それ以外では特に不自由を強いられなかったとした。

 一方で話題を呼んでいるパリの選手村についても言及した。

 競技終了後日程の関係で、パリの選手村に1泊ほど宿泊する機会があったとしながら、「これはスゲぇなって環境ではあった」と"本音"を漏らすシーンも。  

 エブリンによるとパリの選手村ではひとつの玄関に対して2ベッドの部屋が「4部屋ぐらいある」として、計8人が宿泊するフロアに対して「シャワーが2個、トイレが1個」しか設置されていなかったという。

 さらに異なる競技の選手と同部屋になるケースもあったようで、「知らない8人で1つのトイレと2つのシャワー。共同生活をずっとしてるような感じで、だから“どえらい”んですよ」と発言。

 すでに選手村の環境をめぐっては同じバスケ女子日本代表の宮崎早織が帰国後にSNSで「ただいま日本。日本最高。パリの選手村どえらかった。あの村に住んでタフにプレーしてた全選手尊敬します」と投稿して話題を集めたが、その点について補足してみせた。

 大会期間中にも米女子テニス代表のココ・ガウフが自身のSNSで部屋の様子を公開。「10人の女子に2つのバスルーム」などと、"キャパオーバー"ぶりを明かし、その後、同部屋の選手たちがホテルに移ったことなども報告されていた。

 エブリンはそのうえで「あの環境でメダルを獲っているほかの競技の選手たちはマジでスゴい、マジで尊敬に値するなって思いました」と様々な環境においてもしっかり力を発揮する他競技の選手にリスペクトを示した。

 今回の選手村においては「持続可能な大会」をテーマに掲げ、床下冷房を取り入れるなど、様々な取り組みを行ってきた。一方で、食事面やシャトルバスの運行、部屋の清掃などをめぐってアスリートの間からは不満の声もしばしば漏れていたが、ある意味では忘れられない大会ともなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]