もっとうまくなるために費やした15年 阪神・秋山が本気で野球と向き合った日々に心から拍手を送りたい

AI要約

秋山は、幼少期から父に強制される形で野球をやっていたが、プロ入り後は自ら必死に取り組むようになった。

2軍で過ごした時間も長かったが、誰よりも走り、ボールを投げることで自信をつけ、成長を遂げてきた。

15年間真剣に野球に向き合い、息の長い選手を目指し続けてきた秋山に敬意を示したい。

もっとうまくなるために費やした15年 阪神・秋山が本気で野球と向き合った日々に心から拍手を送りたい

 <記者フリートーク 阪神担当・遠藤 礼>

 秋山が自身にとっての「野球」について話した言葉が、今も印象に残っている。

 「高校までは父さんにやらされてた野球でしたけど、プロに入って必死に取り組めるようになったんです」。

 幼少期は父・正二さんがまたがるバイクの音を聞くだけで震え上がっていた。「父さんは厳しくて怖いイメージしかない」。白球を追うにも、どこか“強制感”があった。

 タイガースのユニホームに袖を通し、見える景色も周囲のレベルも一変。「2軍で過ごした時間も長かったですけど、誰よりも走って、誰よりもボールを投げてきた自負はある」と「もっとうまくなるために」全ての時間を費やした。

 「息の長い選手に」と目標を掲げた09年12月の入団会見から15年。「ちょっと足りなかったですけどね…」と首を振ったが、そんなことはない。野球と本気で向き合った日々に今は拍手を送りたい。