岩田康誠「ゾッとした」シンフォーエバーのパワー&スピード/新潟2歳S

AI要約

夏のイチ押しで取り上げた馬が2連勝し、今週は新潟2歳Sでシンフォーエバーに注目。岩田康騎手と森秀厩舎のコンビで重賞制覇を目指す。

岩田康騎手が2週連続の重賞制覇に向けて準備を進め、シンフォーエバーの能力や動きを高く評価。コントロールが難しいとも述べる。

シンフォーエバーを管理する森秀厩舎も勢い十分で、期待が高まる新潟2歳S。岩田康騎手はこのレースで7年ぶりの4勝目を目指す。

岩田康誠「ゾッとした」シンフォーエバーのパワー&スピード/新潟2歳S

<夏のイチ押し>

 「夏のイチ押し」で取り上げた馬が現在2連勝! 2週前の小倉記念ではリフレーミング、先週の札幌記念ではノースブリッジと、ともに勝ち馬をイチ押しした。

 今週は藤本真育(マイク)記者が、新潟2歳S(G3、芝1600メートル、25日)でシンフォーエバー(牡、森秀)に騎乗する岩田康誠騎手(50)をイチ押し! 絶好調・森秀厩舎とのコンビで、自身2週連続の重賞制覇を狙う。

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 頼りになる名手が北海道から帰ってきた。気持ち涼しくなった木曜朝、栗東トレセンで調教をつけていた岩田康騎手と祝福の握手をかわすと、ノースブリッジで勝った先週日曜の札幌記念の話題になった。

 「勝てて良かった。レースプランも思い描いていた通りにいけた」

 2番手から4角早め先頭で、後続の追い上げを完全にシャットアウトした技あり騎乗を、目を細めて振り返る。さらにレース回顧を聞こうとした時、同騎手から「それよりも…」と。その話題は今週の重賞パートナー、新潟2歳Sのシンフォーエバーだった。

 この日、岩田康騎手は坂路での最終追い切りに騎乗した。4ハロン50秒2-13秒4とラストこそ少し要したが、全体時計は非常に優秀だった。2歳馬らしからぬパワフルな動きで、併せたボディーブロー(3歳未勝利)に1馬身先着。追い切り直後、同騎手は苦笑いを浮かべて「(前進気勢が旺盛で)ゾッとした。パワーがすごいし、スピードがある。跳びが大きいのに、すぐにスピードに乗るから。今日初めて乗ったけど、コントロールが少し難しい」。その言葉から、能力の高さがうかがえた。

 自身2週連続の重賞制覇に向けて、準備に余念がない。初コンビのため、新馬戦の映像をじっくりと確認した。「スピードのある馬だなという印象。前走は新馬戦だったこともあり、ハナに立つとフッと(ハミが)抜けるところがあった。その分、最後の伸びにつながったんだと思う。2戦目でその辺がどうなるか」とイメージを膨らませた。

 取材後、岩田康騎手は「森先生(森秀師)と話してくるわ」と調教スタンドへ足を運び、追い切りの感触の共有と打ち合わせを行っていた。シンフォーエバーを管理する森秀厩舎も今年の新潟2歳戦で6戦5勝、2着1回と乗りに乗っている。勢い十分の“絶好調コンビ”が、新潟2歳Sでもやってくれるに違いない。【藤本真育】

 ◆岩田康騎手の新潟2歳S成績 08年にセイウンワンダーで初騎乗初勝利。翌09年にはシンメイフジで連覇を達成した。ともに1番人気で、後方から上がり最速の脚を引き出した。17年には3番人気フロンティアで好位から抜け出して勝利。通算8回の騎乗で3勝をマークし、勝率37・5%と相性のいいレースだ。シンフォーエバーで7年ぶりの4勝目となるか。