【高校野球】静高左腕・吉田遥孔がぶっつけ本番新フォームで6回0封

AI要約

静岡県代表決定戦が行われ、名門・静岡が7-0で島田樟誠を下し、2年ぶりに県大会に進出した。新エースの吉田遥孔が新フォームで好投し、リレーピッチングで完封勝利を収めた。

静岡商は清流館に14-0で圧勝し、2試合連続コールド勝ちで県切符を獲得。新チームは打撃を重点に置き、三番手の杉山大悟が活躍し、攻撃力の向上を誓った。

吉田遥孔は左足の疲労骨折から復帰し、新フォームに手応えを得て最速141キロを記録。伝統校のマウンドを守ることに意欲を示している。

【高校野球】静高左腕・吉田遥孔がぶっつけ本番新フォームで6回0封

◆高校野球秋季大会 静岡県代表決定戦 静岡7-0島田樟誠=7回コールド=(21日・草薙)

 代表決定戦が行われ、県大会に進出する8校が決まった。

 名門・静岡の新エースが器用さを披露した。着手したばかりの二段モーションで左腕・吉田遥孔(はるく、2年)が好投した。4四死球とやや制球を乱したものの、三塁を踏ませず6回を2安打無失点。「徐々に疲れが出てきて中盤にうまく修正できなかったのが反省材料です」。完封リレーを演出して2年ぶり県切符取りに貢献した。

 実戦で新フォームを試す余裕があった。池田新之介監督(47)の助言で、今夏の甲子園8強に導いたプロ注目の東海大相模エース・藤田琉生(3年)をまねたフォームに変更。「下半身も使えて、タイミングも変えられる」。18日からシャドーでフォームを固め、前日にブルペンで約20球投げただけのぶっつけ本番。練習わずか3日で結果を残した。

 今春の東海大会前に左足を疲労骨折してベンチを外れた。夏直前に復帰して3試合に登板したが「もっと貢献できた」と、夏4強に終わった悔しさを感じている。「今秋はまず、県大会が目標」。新フォームに手応えをつかんだ最速141キロ左腕が、伝統校のマウンドを守る。(塩沢 武士)

 〇…静岡商は清流館に14ー0(5回コールド)。14安打14得点。初戦の11安打8点に続く2戦連続コールド勝ちで県切符をつかんだ。今春の県大会準々決勝で浜松開誠館の2投手に無安打無得点リレーで敗れ、夏の準々決勝でも静岡に完封負け。新チームでは打撃をテーマに取り組んだ。3安打1打点と活躍した3番・杉山大悟(2年)は「上に行くと投手がよくなる。今後は速い球に対応していきたい」とさらなる攻撃力アップを誓った。