「正しいと思っていました」 矢野東が30代後半から“反り腰”と“ツマ先体重”をやめた理由

AI要約

矢野東が10年前に教わった姿勢の間違いやスイング改造について語る。腰を丸めて骨盤を後傾させる姿勢が正しいことを強調。

腰を反らせると腰が回らず、スエーしやすくなる。肩甲骨を広げ、やや猫背で構える姿勢が重要。

姿勢を矯正するためのストレッチ方法や、腹筋を使ったコツについても紹介。

「正しいと思っていました」 矢野東が30代後半から“反り腰”と“ツマ先体重”をやめた理由

「腰を反って胸を張ってツマ先体重で構えなさい」と言われていたのは、もう10年くらい前の話。それを信じて練習してきたのに、飛距離も方向性もイマイチという人は多いのでは? 「僕も2014年くらいまでそれが正しいと思って実践していました」というのは、ツアー通算3勝の矢野東。22日(木)発売のゴルフ雑誌、ALBA899号の特集『間違いだらけのスイング常識』では、矢野がスイング改造に踏み切った理由に迫っている。

骨盤を前傾させてツマ先体重で構えていたら、14年のある日“パキン”と鳴ってヘルニアを患ってしまったんです。体に無理のある姿勢を取り続けていたんですね。その後、現在も指導を受けている河野勝成コーチと出会い、現在のアドレスに変わりました。

腰は反るのではなく丸める。そして、骨盤を少し後傾させて構え、足裏全体に体重をかけるようにすると、腰がスムーズに回るようになったんです。一方、反り腰だと腰が回らずにスエーしやすい。胸は張らずに肩甲骨を左右に広げるようにやや猫背で構えることも大事です。

この姿勢ができているかどうかは、シャフトを背中に当てて構えてみると分かります。骨盤を後傾させてやや猫背で構えるとシャフトに背中がピッタリつきます。それが今の正しいアドレスの姿勢なのです。

「腰を丸める=骨盤を後傾させる」が理想ですが、この姿勢ができないという人も多いはず。しかもやり方を間違えると、腰が落ちたアドレスになり、手打ちを誘発する危険があります。

骨盤を後傾させる理想的な姿勢を体感するには、四つん這いになって腰を丸める→反る→丸める→反る動きを繰り返すストレッチがオススメ。腰を丸めるのは骨盤を後傾させる動きと同じで、腰を反るのは骨盤を前傾させるのと同じ動きです。これを何度か繰り返して、骨盤を後傾させる感覚をつかんでください。

また、腹筋に力を入れてお腹を凹ませたりすると骨盤が後傾しやすくなります。そのポイントは人によって違うので、自分なりのコツを見つけることも大事です。

■矢野東

やの・あずま/1977年生まれ、群馬県出身。日大時代は同い年の東北福祉大の星野英正、専修大の近藤智弘とともに3強と呼ばれた。2000年にプロ転向すると、02年にシード入り。05年にツアー初優勝を果たすと、08年には2勝を含む10試合連続トップ10入りの活躍で自己最高の賞金ランキング2位に入った。現在はYouTubeチャンネル「矢野東 GOLF TV」でプロ目線の楽しい企画を配信している。ラキール所属。

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