守備からリズムつくった関東第一 好捕の坂本「打球予測していた」

AI要約

関東第一が守備からのリズムで攻撃につなげ、1点を追う七回に逆転した。坂本の好プレー、越後や熊谷の活躍がチームワークを示し、初の決勝進出を果たす。

坂本慎太郎のダイビングキャッチや坂井遼の三振など、守備からの連携がチームを勢いづけた。若手選手の活躍も目立ち、3年生と共に野球を楽しむ思いが語られた。

原動力となったチームワークや勝ち越しのプレーが際立ち、関東第一の準決勝の勝利を象徴している。

守備からリズムつくった関東第一 好捕の坂本「打球予測していた」

 (21日、第106回全国高校野球選手権大会準決勝 神村学園1ー2関東第一)

 守備からリズムをつくって、攻撃につなげる。関東第一が身上としてきた野球が、1点を追う七回に結実した。

 まずは守り。1死から、左打者の左翼への打球を、坂本慎太郎が前進してダイビングキャッチ。「逆方向の打球は予測していた。ヒット1本で流れが変わるので、覚悟を持って飛び込んだ」

 この好プレーを、マウンドの右腕坂井遼もグラブをたたいて喜ぶ。坂井は次打者を145キロの速球で見逃し三振に仕留め、元気にベンチに戻ってきた。

 すると、六回まで無安打の打線にも活気が出た。先頭の越後駿祐は「絶対に塁に出て、チームに勢いをつける」。130㌔の速球を狙い通りにセンター前へはじき返し、チーム初安打。犠打で1死二塁とすると、続く熊谷俊乃介が一塁線を破る二塁打を放ち、同点に。熊谷は、次打者の敵失の間に勝ち越しのホームを踏んだ。

 坂本、越後はどちらも2年生だ。試合後、「3年生と1試合でも長く野球がしたかった」と口をそろえた。チームワークの良さも、初の決勝進出を果たした原動力だ。(安藤仙一朗)