敗者の笑顔、団結力…本紙カメラマンのパリ五輪ベストショット

AI要約

パリ五輪の取材ノートから選手たちの姿を追い続けたカメラマンたちが選んだベストショットを紹介。

ブレイキンや柔道混合団体、男子棒高跳び、女子やり投げの写真に込められた熱量や感動を紹介。

競技の興奮や感動を伝えるためにカメラマンたちが捉えた瞬間の素晴らしさが伝わる。

<取材ノートから~パリ五輪編>

 パリオリンピック(五輪)で、選手たちの姿をファインダーを通して追い続けた日刊スポーツカメラマン。「取材ノートから~パリ五輪編」最終回は、特別編として4人のカメラマンが選んだベストショットをお届けします。

 ■ブレイキン 河田真司カメラマン

 パリ五輪で唯一の新競技ブレイキン。男子3位決定戦で敗れたSHIGEKIXは米国のビクターバーヌデズ・モンタルボと健闘をたたえ合った。トリッキーな動きや熱量、距離感、カルチャー…。空間に心躍らされ、また敗者の笑顔も印象的だった。

 ■柔道混合団体 パオロ・ヌッチ カメラマン

 私はイタリア人カメラマンですが、五輪に出場する日本の選手たちを長きにわたり撮影しています。この写真は柔道混合団体の1コマです。冷静さ、仲間を信じる心、団結力を日本の選手からいつも感じます。とても印象的なシーンでした。

 ■男子棒高跳び 垰建太カメラマン

 陸上男子棒高跳び決勝で世界新記録となる6メートル25を跳び雄たけびをあげるスウェーデンのアルマント・デュプランティス。3本目で決めてみせるスーパースターの底力と、盛り上がる大観衆の一体感に「あ~オリンピックだなぁ」と思えた。しかもイケメンである。

 ■女子やり投げ 江口和貴カメラマン

 女子やり投げ北口榛花の写真をどう表現しようかと、ずっと考えてきた。笑顔もモグモグもいいが、二人三脚で取り組んできたコーチとの抱擁に狙いを定め、競技開始3時間前から撮影ポジションに陣取った。金メダルの北口は重圧から解放されたのか、涙腺が崩壊。セケラック・コーチに祝福される姿を最接近で撮影できた。