日本ボクシング連盟会長、パリ五輪での女子選手性別問題に私見「政治や思想と切り離さなければいけない」

AI要約

日本ボクシング連盟が新たな国際競技団体「ワールドボクシング」加盟の準備を始めたことを発表。

パリ五輪で話題となった女子選手2人の性別問題について、日連会長が個人的意見で政治や思想を切り離す必要性を強調。

性別適格検査に関して議論が続く中、科学的なアプローチと大会での基準設定の必要性が指摘されている。

 アマチュアの日本ボクシング連盟(日連)が18日、東京都内で会見し、新たな国際競技団体「ワールドボクシング(WB)」加盟の準備を始めたと発表した。仲間達也会長は会見でパリ五輪ボクシングで大きな話題となった女子選手2人の性別問題についても言及。日連としてではなく個人的な意見と前置きして「政治や思想と切り離さなければいけない」と強調した。

 パリ五輪ボクシング女子66キロ級で出場したイマネ・ヘリフ(アルジェリア)と同57キロ級に出場した林郁婷(台湾)は、国際ボクシング協会(IBA)が主催した昨年の世界選手権で性別適格検査が不合格となったが、国際オリンピック委員会(IOC)は出場を容認。圧倒的な強さで頂点に立ち、国際的な議論を呼んでいた。

 仲間会長は「IBAとIOCがもめている中、政治的な議論としてIBAがぶつけてきた。現状、その検査が世界反ドーピング機関(WADA)の承認機関が行ったのか、染色体と言っていたが、実際に何の検査を行ったのかなどについて詳細が発表されていない。かつ、染色体の検査結果という、超個人情報をいきなり暴露した。どうだろうという思いはある」と指摘。循環器科の医師という顔も持つだけに「生物学的に非常に男性に近い女性が出場するかどうかというのは難しい問題。科学的な議論をして、各大会で基準を決めるべきだ」と話していた。