前半猛攻、逃げ切った札幌 3カ月ぶりホーム白星―Jリーグ

AI要約

19位と20位の対戦で、互いに残留に向けて勝利を目指す札幌が3得点の猛攻を見せ、貴重な勝ち点3を獲得。

前半は札幌が主導権を握り、スパチョークと駒井のゴールでリードを広げた。後半は3点を失ったが、2点を追加して勝ち切った。

残り11試合でJ1残留を目指す札幌は、徐々にスタイルを取り戻しており、ペトロビッチ監督も「勝ち続けるしかない」と意気込んでいる。

前半猛攻、逃げ切った札幌 3カ月ぶりホーム白星―Jリーグ

 19位と20位の対戦で、互いに残留に向けて何としても勝利が欲しい一戦。

 最下位札幌が前半に3得点の猛攻を見せ、貴重な勝ち点3をつかんだ。本拠地では3カ月ぶりとなる1勝に、サポーターが沸いた。

 勝利への思いが強く表れた前半だった。10分、右サイドを猛然と駆け上がった近藤がFKを獲得。クリアボールに対し、ペナルティーエリア外からスパチョークが右足を振り抜いて先制した。

 機先を制し、まだ本拠地の興奮が冷めない中、この日キャプテンマークを巻いた駒井がさらに2得点。「前線でのプレスなど、自分たちの戦いができていた」。その後もゴール前で連動した動きでチャンスをつくり、札幌らしい攻撃を披露。課題の守備では後半に3点を返されたが、2点を追加して突き放す意地を見せて勝ち切った。

 残り11試合。J1残留圏とは勝ち点で大きく離れており、一息つける状況にはない。それでも、積極果敢な札幌のスタイルは戻りつつある。「勝っていかなければいけないことに、変わりはない」とペトロビッチ監督。わずかでも望みがある限りは、つないでいくしかない。