前田健太、ロングリリーバーの真価発揮 レジェンド解説者「より多くのイニング稼いでくれるように」5イニング超を1安打無失点【MLB】

AI要約

MLB タイガースがマリナーズを2-1で破る。前田健太投手が5イニング2/3を1安打無失点に抑える活躍。

マエケンは84球でアウト17個を奪い、地元のファンから総立ちのスタンディングオベーションを受ける。

前田健太はブルペンへの配置転換後、防御率3・28で奮投中。直近4試合の防御率は2・84。

前田健太、ロングリリーバーの真価発揮 レジェンド解説者「より多くのイニング稼いでくれるように」5イニング超を1安打無失点【MLB】

◇15日(日本時間16日)MLB タイガース2―1マリナーズ(デトロイト)

 タイガースの前田健太投手(36)は地元のマリナーズ戦に2回から登板。5イニング2/3を1安打無失点に抑えた。勝敗はつかなかったがチームは競り勝ち、マリナーズ3連戦を3連勝『スイープ』するなど4連勝とした。

 先発顔負けの働きだった。マエケンは2回、オープナーの後を継いで2番手でマウンドに上がると、リリーフ転向からともに最多の84球でアウト17個を稼ぎ出した。7回の降板時は本拠地コメリカパークのファンが総立ちでスタンディングオベーション。地元中継局BSデトロイトのジェーソン・ベネッティ実況は「ケンタ・マエダの素晴らしい、並外れた尽力でした」と称賛した。

 1988年に満身創痍(そうい)の代打で『奇跡のワールドシリーズサヨナラ本塁打』を放った同局のカーク・ギブソン解説者は「前田は山あり谷ありのシーズンだが、最近は制球が良くなり、より多くのイニングを稼いでくれるようになった」と高評価し、「ほんの少しだけストライクゾーンから外れている球を打者にスイングさせ、バットの芯から外すタイプの投手だが、その真価を発揮しつつある」とした。

 また、米放送局CBSスポーツも「前田健太はロングリリーバーを務めるようになってから明らかに改善を見せている。直近4試合の防御率は2・84だ」と紹介した。

 オフにタイガースと2年総額2400万ドル(約35億8000万円)でFA契約。今季は新天地で開幕から先発ローテ入りしたが、16試合で防御率7・26と振るわず、7月にブルペンへ配置転換。それ以降の6試合は計24イニング2/3とフル回転し、防御率3・28と奮投している。(写真はAP)