松山英樹、盗難被害にあっていた!パリから米国に戻る途中…財布は盗まれるも銅メダルは無事、キャディーらは入国できず、急造タッグで臨む

AI要約

松山英樹が米ツアー復帰戦で好発進。食事中に盗難被害に遭い、パスポートも盗まれたが、銅メダルは無事。急造タッグでのプレーも好調。

松山は好調なパッティングと笑顔で7バーディーを記録。遭遇した盗難事件では、財布などが入ったバッグを持ち去られたが、銅メダルは保持。

急遽呼び寄せられた田渕大賀キャディーとのコンビでのプレーにも、松山は満足感を示し、災い転じて福となったようだ。

松山英樹、盗難被害にあっていた!パリから米国に戻る途中…財布は盗まれるも銅メダルは無事、キャディーらは入国できず、急造タッグで臨む

◇15日 男子ゴルフ フェデックス・セントジュード選手権第1日(米テネシー州、TPCサウスウインド)

 【メンフィス(米テネシー州)テッド・ムース】パリ五輪での銅メダル獲得以来の米ツアー復帰戦となった松山英樹(32)=レクサス=は、7バーディー、2ボギーの65、5アンダーで首位まで1打差の2位と好発進した。6アンダーのトップは、クリス・カーク(米国)。この大会は、ツアーの年間王者を決めるプレーオフシリーズ(全3戦)の初戦で、ポイントランク70位までの選手で争っている。大会前の松山のランクは8位。

 2週前に銅メダルを取った松山の勢いは、米国に戻っても続いていた。3番で池に落としてボギーとなったが、好調なパッティングですぐに回復。7番で7メートルを決め、後半も12番で10メートルを沈めると、14番からは3連続バーディー。プレー中は笑顔が多く、「腰があまりよくないので、思い切って振れていないが、そのわりに飛んでいた。ゴルフは確実によくなってきている」と納得の表情を浮かべた。

 ところが、実は大変なことが起こっていた。パリから米国に戻る途中、ロンドンで1泊した際に、盗難にあったのだ。松山や周辺の話によると、食事に出かけて店の外に出た際、一緒に行動していた早藤将太キャディーが何者かに話しかけられた。そのすきに、仲間らしき人物が、横に置いていたバッグを持ち去ったのだという。その間、わずか20秒ほど。中には、松山の財布などが入っていたが、銅メダルは無事だった。だが、早藤キャディーと黒宮コーチはパスポートも入れていたため、米国に入国できず、査証待ちとなった。

 そのため、ふだん久常涼とコンビを組んでいる田渕大賀キャディーが急きょ呼び寄せられ、今週松山のバッグを担ぐことになった。急造タッグで、グリーンの読みが合わないこともあったというが、とりあえず好スタートを切って、2人ともほっとしたよう。松山は「起こったことは、仕方がない。それよりも、新鮮な感じでゴルフができたので、よかった。こういう感じでできれば、翔太とけんかすることもないんだろうなって思いました」と話した。災い転じて福となったようだ。(写真はAP)