平野美宇 憧れの舞台で感じた喜びと課題「最後の1本を取る差を強く実感しました」
早田ひなと平野美宇がパリオリンピックでの卓球競技での活躍を振り返り、メダル獲得について言及。
平野美宇がオリンピック舞台で感じた緊張感や嬉しさ、今後の目標について述べる。
今後の4年間に向けて、中国選手との実力差を縮めるための取り組みや、留意すべきポイントについて語る。
パリオリンピックが8月11日(日)に幕を閉じた。卓球競技は7月27日(土)~8月10日(日)で開催され、女子シングルスで早田ひな(24)が銅メダル。女子団体で銀メダルを獲得した。
日本代表選手が13日(火)帰国。帰国記者会見にて平野美宇(木下グループ)が質疑応答を行なった。
ーー大会を終えて今の気持ちは?
今大会では初めてシングルスに出場できました。メダルという目標には届きませんでしたが、ずっと憧れていた舞台に立てて、すごく幸せでした。
団体戦では、私と早田選手が最年長だったので、引っ張っていけるか不安でしたが、3人で一緒にメダルを獲得することができて、すごくほっとしています。
ーーオリンピックという舞台に立ってみて、改めてどんな舞台だったか、また、自分が思い描いていた舞台と違ったことはありましたか?
有観客でのオリンピックは初めてでした。2016年のリオでは4番目のリザーブとして参加させてもらいました。
その時の雰囲気や歓声が今回と似ていて、ずっと立ちたかった舞台に立てているという実感があり、すごく嬉しかったです。
しかし、試合をするのが2回目だからこそ、前回と同じかそれ以上の結果を出さなければいけないという緊張感もありました。
それでも、オリンピックだからこそ感じられる緊張感や嬉しさを体験できたので、とても幸せな時間でした。
ーーここから先の4年という長いスパンではなく、今年の残り4ヶ月、この経験をどう生かして過ごしていきたいですか?
今回は決勝戦で、中国選手の強さや自分たちの力、そして日本チームと中国チームの実力差、最後の1本を取る差を強く実感しました。
少しでもその差を縮められるように努力していきたいと思います。また、今まで卓球を頑張ってきたからこそ、できることがたくさんあると思うので、卓球以外でも視野を広げて、様々なことに挑戦できる4年間にしたいと思います。
ーー今回の準決勝や決勝では、プレッシャーのかかった試合で追い込んだり追い込まれたり、デュースの場面で1本を取られてしまうことがありました。この相手との差を、今後どのように対策していきたいと考えていますか?
決勝戦では、1点が非常に遠く感じられ、相手がミスをしてくれることもほとんどありませんでした。
練習の時には、気軽にミスをしてしまうこともあるのですが、オリンピックの1本には本当に重みがあります。
普段の練習から、その重みを意識して常に取り組むことが大切だと感じました。
また、その場面ごとに、今もっと攻めるべきか、逆に相手が焦っているのでコースを狙って点を取りに行くべきか、そのわずかな判断の遅れが、中国選手相手だとすぐに点差を詰められたり、離されたりしてしまいます。
そういった試合の理解が、まだ中国選手よりも足りないと痛感しました。
ーー自分へのご褒美をあげるとしたら何を あげたい
休んで、どこかに出かけたり、卓球をやらない時間も楽しみたいと思います。